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民進党と希望の党が合流? 低迷が招く野合と批判されないための最低限の条件 前原前代表の方針が間違っていたとの総括は必須だ

 民進党執行部が希望の党との合流をまたもや提案しています。来年春に控えている統一地方選挙を見据えてのことですが、低支持率にあえぐ民進党、希望の党が合流しようというものです。すでに「民進党」という名称では選挙が戦えないくらい低迷しているということです。

 野党再編ということが言われていますが、昨年の衆議院解散直前の民進党と希望の党のそれぞれの執行部のやり取りは、「排除」を前提とした野党の右翼的再編でした。

 それが全く指示が得られず、結果として小池百合子氏の側近が落選、選挙中から少なくない民進党系の議員たちが左旋回(というほど左旋回でもないのですが)してしまい、既に希望の党内では、極右系議員が分党の機会を待っているという状態です。

 この惨状から言えることは前原誠司代表による希望の党への解党合流の方針は大失敗だったということです。ですから、野党の再編のために民進党と希望の党が合流して元に戻るというのは、ある意味では自然な流れとも言えます。

 もちろん、そうスムーズに行くものではありません。希望の党への合流に反対した岡田克也氏らが否定的な姿勢を示しているからです。ここまで民進党が没落してしまったのも、前原誠司氏と希望の党の「排除」に端を発しているのですから、希望の党との合流に両手を挙げて賛成などという状況にはなり得ないのもまた自然なことです。

 こうした合流は野合としてしか認識されず、党勢を回復させる方法としては全く不十分です。少なくとも以下のことを条件にしなければ両党の合流に積極的意義は全く見出せないということです。

①民進党は、前代表前原誠司氏の行った解党して希望の党へ合流するという方針が間違っていたと明確な総括をすること。

② 希望の党との合流にあたっては①の方針で民進党を壊滅させた原因を作った前原誠司氏、細野豪志氏を排除すること。

 この2人を入れた合流では、合流そのものが有害です。彼らは政治生命を終えたのです。少なくとも野党再編の中で「排除」するのが当然の対応です。

③ 小池百合子氏も同様に排除すること
 小池百合子氏は顧問を退任していますが、それだけでは足りません。小池氏の目論んだ野党の右翼的再編は失敗したのです。もはや民進党と希望の党が合流した場合に小池氏の居場所はないというだけでなく、前原氏らと同様に小池氏がいることの正当性を認めるだけの事情は一切ありません。
希望の党執行部が小池百合子顧問に離党を促すの当然だ

 最低限、上記①から③までを実践しなければ、民進党と希望の党が「再統合」するだけの正当な理由はみつかりません。もちろん、この条件を満たしたからといってかつての党勢を回復できるかといえば無理です。

 既に立憲民主党が結成され、従来の野党支持層を取り込んでいるからです。民進党が低迷していたのは、細野氏ら右翼勢力に振り回され、自民党に対峙しうる明確な方針を決められなかったからです。
民進党と「希望の党」の統一会派は迷走の象徴でしかない

立憲民主党がこんな泥船に乗るわけがないでしょ
泥船ドロ舟
【図解・政治】政党支持率の推移」(時事通信)
「政党支持率は、自民党が3.3ポイント減の25.2%、立憲民主党は1.1ポイント増の5.3%。公明党2.9%、共産党2.6%、民進党1.2%、希望の党0.5%などとなった。支持政党なしは58.3%だった。」
 民進党と希望の党は明らかにジリ貧です。立憲民主党が今回の民進党、希望の党の合流に即座に参加しないと表明したのは当然のことです。立憲民主党にとっても、少なくとも上記①から③までの総括がなければ、話にもならないでしょう。
民進と希望合流協議、枝野氏「数合わせ」 大塚氏は反発」(朝日新聞2018年3月31日)
「立憲民主党の枝野幸男代表は31日、名古屋市内で街頭演説し、「私たちは永田町の数合わせのような権力ゲームに巻き込まれない」と訴えた。民進党と希望の党が近く、合併協議に入る見通しになったことを念頭に置いた発言とみられる。」
 民進党の大塚代表は枝野氏の発言に対し、たいそうご立腹のようですが、怒る資格はありません。民進党としての総括ができていないからです。その総括抜きでの合流方針では、数合わせにしか見えないということは自覚すべきです。

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