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【ウェッグマンズ】、有名俳優のCM中止撤回!やんちゃ息子も母親思いだと企業も潤う?



■ニューヨーク州などの東部地区に79店を展開するスーパーマーケットのウェッグマンズは4日、映画俳優のアレック・ボールドウィン氏が母親と出演するコマーシャルを1週間早くキャンセルしたことを謝罪し、再び放送することを発表した。同社は、ボールドウィン氏がアメリカン航空とトラブルとなったことで一部のお客からの苦情によりコマーシャルをキャンセルしていた。ウェッグマンズは「アレック・ボールドウィン氏のホリディ・コマーシャルを数十件の苦情があったことで予定よりも1週間早く終わらせたことを後悔しています。コマーシャルは再び放送をいたします。何百ものツイートやメール、電話などから、より多くのお客様がアレックを支持してくださっていることが明らかです」と声明を発表した。

 ボールドウィン氏は昨年12月6日、離陸前の機内で携帯電話のオンラインゲームを注意されてもやめなかったため、フライトから降ろされた。フライトアテンダントが何度も電子機器を使用しないよう忠告しても、同氏はまったく耳を貸さなかったため離陸を一旦止めて、ゲートまで機体を戻したという。ボールドウィン氏はその後、同フライトに乗っていた他の乗客に謝罪のコメントを出したが、「アメリカン航空が破産した理由がわかった」「ユナイテッド航空を利用することもできる」などと批判を書き込み、アメリカン航空への不満を爆発させていた。

トップ動画:アレック・ボールドウィン氏と母親が出演するウェッグマンズのコマーシャル。ボールドウィン氏の「こんな寒いところより、ロスアンゼルスに引っ越して来てください」に、キャロルさんは「(大好きな)ウェッグマンズから離れろというの?」と答えている。

11年3月24日 - 【ウェッグマンズ】、アレック・ボールドウィン氏がCM出演!やっぱりお客の声が重要?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アレック・ボールドウィン氏が一昨年、人気トークショー「デビッド・レターマン・ショー(The Late Show with David Letterman)」に出演し、母親のキャロルさんのことを話したことが、ウェッグマンズ・コマーシャルの起用のきっかけとなりました。ボールドウィン氏が、ニューヨーク郊外に住んでいる80歳のキャロルさんに、温暖な西海岸に移ってくるように説得したのです。でも、キャロルさんは「(大好きな)ウェッグマンズから離れろというの?」と申し出を断ったのです。息子の近くに住むことより、スーパーマーケットのほうを選んだことでスタジオは爆笑となったのです。これが話題となり、ボールドウィン氏は母親と一緒にウェッグマンズのコマーシャルに出演したのです。母親がひいきにしているスーパーマーケットなので、ギャラはディスカウント価格だったそうです(笑)。また、そのギャラはすべて、母親が設立した乳がん基金に寄付しているということです。

⇒2010年のクリスマスからコマーシャルが放送されました。また、昨年の年末にも同じCMですが、流されていたのです。で、12月、ボールドウィン氏が飛行機の中でゲームに夢中になりすぎて強制的に飛行機から下ろされてしまった事件が起こりました。世間を騒がせたばかりか、その後もまったく反省の色を見せず、逆に航空業界を批判するコメントをするなど、やりたい放題だったのです。こういったボールドウィン氏の大人気ない行為で、お客からのクレームを受けてウェッグマンズはコマーシャルの放送をキャンセルしました。ただ、コマーシャルをキャンセルしてわかったのは、ボールドウィン氏に対するクレーム以上に、このコマーシャルを支持する声が圧倒的だったということです。ちなみにコマーシャルの内容自体はたいしたものではありません。ベテラン俳優にしてはボールドウィン氏のセリフも棒読みっぽいものですし、ちょっと不自然です。

⇒ところで、伝統的にアメリカでは、ハリウッド俳優が企業のコマーシャルに出演することはあまり多くないのです。俳優のイメージが企業イメージと重なることを恐れ、CMに出演しないのですね。逆に日本では、ハリウッドスターのコマーシャル出演が驚くほど多いのです。ボールドウィン氏はエミー賞やゴールデングローブ賞で受賞しているほどの実力派俳優です。ハリウッド業界で非常に高い評価を得ている彼が企業のコマーシャルに出演することは極めて珍しいのです。しかも、スーパーマーケットのコマーシャルですし、さらに79店しか展開していない地方スーパーですから異例中の異例なのです。けれども、ボールドウィン氏が語った母親のエピソードや、母親と一緒に出演しているので、逆に好感度をあげることになったのです。やんちゃ息子でも母親を大切に思っている人柄が映像に映っていますので、顧客から好感をもたれたのでしょう。

 CMキャンセル後もボールドウィン氏からクレームもなく、メディアにこの一件が取り上げられたことでウェッグマンズの名前もだされ、結局、ウェッグマンズが一番得をしているわけです。

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