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世界一常識的な経済学を学ぶ - wasting time?

今日、紹介するのはこれ。

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常識破りの経済学 画像を見る

ノーベル賞を受賞したシカゴ学派の巨匠・ベッカーと法と経済学を確立したポズナー判事が共同でやっているブログが本になった一冊。このブログでもたまに彼らのブログから記事を紹介している。常識破りの経済学とは一体どういうことだろうか?本書や彼らのブログを読む限りはきわめてスタンダードな経済学の常識に基づいた論考を行っている。彼らの経済学が常識破りなわけではない。

ただ、一部のなんちゃって識者やケインジアンとは違って彼らの主張は純粋に経済学のスタンダードな考え方に基づいている。そして、よくある話だが、そう いった考え方はなぜか一般の人には受け入れがたい側面がある。だから、そういう意味では彼らの主張は常識破りに感じられる面があるということなのだろう か?

ただ、タイトルにつけたとおり、僕は彼らの主張が世界一常識的な経済学に基づいていると思う。正直に言えば、僕にとっては非常に退屈で刺激が少ないともいえる。(繰り返すが、多くの人には本書は刺激に満ちた知的好奇心を満たしてくれる内容であることは間違いないだろう)

たとえば、中国や韓国・インドなどでは男女の生みわけが盛んだという。それは望ましくないことだろうか?中絶などの行為が正しいか正しくないかの議論はお いていくとするならば、仮に一部の国で男の子が好まれていたとしても世界的に与える影響は軽微だろう。また、仮に女の子と数が必要以上に減ってしまうとす るならば、やがて女の子のほうが子供の人生にとっても、また、女の子を子供に持つことが親にとっても有利になるだろうから、男女のバランスはある程度均衡 する方向に修正が働くと主張する。

倫理的になんとなく、産み分けなんてとんでもない!と考える人も多そうだが、経済学的に考えれば倫理以前にたいした問題ではないし、やがて男女の数はある程度均衡すると考えるのが全うだろう。(繰り返すが中絶に対する倫理的な問題はここでは考えていない。)

また、同様に臓器を売買するのことの何が問題なのか?とも彼らは論理的かつ実証的に説く。アメリカでは官民の交流が盛んだ。この問題にも彼らは切り込んで いる。日本では一部でアメリカ型の官民の人事交流の盛んな姿のほうがよいと説く人も多いが、逆にアメリカ的視点では日本やイギリスが持つような官僚がある 程度終身雇用的なあり方であるほうがいいのではないかと問題提起もしている。

その他にも温暖化・国の文化の経済学・国家による子育て支援・国際援助などオーソドックスなトピックスからちょっと変わったトピックスまで経済学的に彼ら がいかに考えるかを教えてくれる。話題の多様性とオーソドックスな経済学に基づいた見解は多くの人をはっとさせ、やがて納得させるのではないだろうか?

経済学的な視点には反発を抱く人も多いのは事実だ。しかし、シンプルで論理的な彼らの論考を一度じっくり読んでみる価値はあるだろう。きっと、多くの面で納得できる面があるはずだ。

wasting time?のブログ↓
ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ

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