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- 2012年01月06日 09:00
ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~
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ブラック・ジャック創作秘話?手?治虫の仕事場から? (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
作者: 吉本浩二,宮崎 克
出版社/メーカー: 秋田書店
この本、これまで、『神様の伴走者』など、手塚先生の周囲の人々が書いたものやインタビューなどをけっこう読んでいた僕には、あまり目新しいエピソードはなかったんですよね。
むしろ、手塚先生を、やや「美化」しているようにすら思えました。
僕が『ブラック・ジャック誕生時のエピソードとしていちばん記憶にのこっているのは、
でも、この壁村編集長の話も、残念ながら採りあげられてはいません。
もっとも、壁村編集長自身は、このマンガのなかに何度も登場され、かなりの「活躍」もされてはいるのですけど。
そのほかにも、これまで僕が読んできた「手塚治虫についての、周囲の人々へのインタビュー」と比較すると、「手塚先生の負の面」は、かなり薄めて描かれているように思われます。
それでも、この作品は、やっぱり素晴らしいのです。
読み始めたときの僕の最初の印象は「こんなに評判が良いマンガなのに、絵はあんまり上手くないな……」でした。
僕はマンガの技術に詳しくはないのですが、少なくとも、「みんなが上手いと言う絵」ではないはず。
ところが、このマンガを読んでいると、何度も「絵の力って、すごいなあ」と感心させられます。
手塚先生の仕事ぶりを、元チーフマネージャーの福元さんは、
僕も福元さんが書かれた本を読んだことがあり、こういう手塚先生の「執筆風景」を知っていたつもりだったのですが、どんなに頭で想像しても、このマンガで作画の吉本浩二さんが描かれている「手塚治虫の、けっしてカッコよくはないけれど、鬼気迫るようなマンガを描く姿」ほどの「説得力」は無いと思います。
上手くはないかもしれないけれど、「アツい絵」なんですよ、これは。
そして、このマンガの世界に、その絵が、すごくうまく嵌っているのです。
手塚治虫を、『ブラック・ジャック』を、そして、マンガを愛するすべての人に、ぜひ読んでみていただきたい作品です。
お金とか名誉のためだけに、こんなに仕事ができるものじゃないですよね。
手塚先生は、本当に「マンガを描くための生まれてきた人」だったのかもしれません。
参考リンク:神様の伴走者 手塚番13+2(琥珀色の戯言)
ブラック・ジャック創作秘話?手?治虫の仕事場から? (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
作者: 吉本浩二,宮崎 克
出版社/メーカー: 秋田書店
内容紹介タイトルは『ブラック・ジャック創作秘話』なのですが、内容としては、『ブラック・ジャック』という作品について詳細に語るというよりは、数々の「手塚治虫伝説」をマンガ化したものです。
漫画史にきらめく不朽の名作「ブラック・ジャック」!!“漫画の神様”手塚治虫先生の創作の現場を関係者の証言で再現するマンガ・ノンフィクション!!
この本、これまで、『神様の伴走者』など、手塚先生の周囲の人々が書いたものやインタビューなどをけっこう読んでいた僕には、あまり目新しいエピソードはなかったんですよね。
むしろ、手塚先生を、やや「美化」しているようにすら思えました。
僕が『ブラック・ジャック誕生時のエピソードとしていちばん記憶にのこっているのは、
当時の手塚は少年誌的な作風から抜け出すことができず、漫画界で手塚は既に「過去の人」とみなされており、『ブラック・ジャック』は実質的に手塚最後の作品として企画されたものだった。社内でも反対の声は大きかったが、壁村は「先生の最後を看取ってやらないか」という台詞でまわりを説得したという。というものでした(Wikipediaより)。
でも、この壁村編集長の話も、残念ながら採りあげられてはいません。
もっとも、壁村編集長自身は、このマンガのなかに何度も登場され、かなりの「活躍」もされてはいるのですけど。
そのほかにも、これまで僕が読んできた「手塚治虫についての、周囲の人々へのインタビュー」と比較すると、「手塚先生の負の面」は、かなり薄めて描かれているように思われます。
それでも、この作品は、やっぱり素晴らしいのです。
読み始めたときの僕の最初の印象は「こんなに評判が良いマンガなのに、絵はあんまり上手くないな……」でした。
僕はマンガの技術に詳しくはないのですが、少なくとも、「みんなが上手いと言う絵」ではないはず。
ところが、このマンガを読んでいると、何度も「絵の力って、すごいなあ」と感心させられます。
手塚先生の仕事ぶりを、元チーフマネージャーの福元さんは、
当時入居していたビルは全館冷房で、深夜12時になるとストップするんです。と話しておられたそうです。
手塚先生は汗だくで 鉢巻きをしめ
貧乏ゆすりをしながら
まるで 肉体労働者のように
眼で原稿を喰らうように描いていました。
僕も福元さんが書かれた本を読んだことがあり、こういう手塚先生の「執筆風景」を知っていたつもりだったのですが、どんなに頭で想像しても、このマンガで作画の吉本浩二さんが描かれている「手塚治虫の、けっしてカッコよくはないけれど、鬼気迫るようなマンガを描く姿」ほどの「説得力」は無いと思います。
上手くはないかもしれないけれど、「アツい絵」なんですよ、これは。
そして、このマンガの世界に、その絵が、すごくうまく嵌っているのです。
手塚治虫を、『ブラック・ジャック』を、そして、マンガを愛するすべての人に、ぜひ読んでみていただきたい作品です。
お金とか名誉のためだけに、こんなに仕事ができるものじゃないですよね。
手塚先生は、本当に「マンガを描くための生まれてきた人」だったのかもしれません。
参考リンク:神様の伴走者 手塚番13+2(琥珀色の戯言)



