記事

日馬富士 コーチ就任で角界残留も“給料ゼロ”の厳しい現実

image

「給料はゼロ。もちろん付き人なんてつきません。力士のアドバイザーを無償でやるようなものですよ……」と語るのは、広島県にある蓮華院金剛寺の座主・木原秀成さん(72)。元横綱の日馬富士(33)を10年にわたり支え続けてきた恩人だ。

昨年、貴ノ岩(28)への暴行事件が原因で引退することとなった日馬富士。角界には残らないだろうといわれていたが、3月11日から始まる春場所を前にして伊勢ヶ浜部屋のコーチに就任することが報じられたのだ。

横綱にまで上りつめた人物が相撲界に残る場合は、親方になるのが一般的。コーチという形での角界残留は、きわめて異例だという。待遇も300万円近い月給があり、何人も付き人がいた横綱時代とは雲泥の差だ。そこまでして、なぜ彼は角界に残ることを決断したのか。引退後も変わらず交流を続けているという木原さんは、こう続ける。

「家族が日本にいるということも理由でしょう。ただそれだけではありません。彼は『来日して15年、相撲一筋でやってきた。そう簡単に縁を切れるものではない。相撲と関わり続けることでお返ししたい』と言っていました。それに彼はモンゴルを日本のようにしていきたいと考えていて、現地に学校も作りました。そこで日本のよさを伝えたいそうです」

日馬富士の「新モンゴルハルマフジ学校」は今年9月に開校予定だという。日本の良さを伝えるためにも、角界残留を決めた日馬富士。さらに木原さんは、こんな仰天計画も教えてくれた。

「私は彼に『モンゴルの大統領を目指せ!』と言いました。そこまで真剣にモンゴルを変えたいというなら、それがいちばんいいと思ったんです。すると彼も『それもそうですね!』と真顔で答えていました。大きすぎる夢ですが、まんざらでもなさそうです(笑)」

木原さんによると、引退相撲が今秋に行われるという。

「日程は9月30日、場所は両国国技館に決まりました。『これから準備やあいさつ回りで忙しくなりそうです』と意気込んでいましたね」

春場所とともに、新たなスタートを切ったようだ。

あわせて読みたい

「日馬富士」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    昭恵氏だって…外出する人の心情

    田中龍作

  2. 2

    小池知事は検査数少なさ説明せよ

    大串博志

  3. 3

    NT誌東京支局長の日本非難に苦言

    木走正水(きばしりまさみず)

  4. 4

    知られざる「個人撮影AV」の実態

    文春オンライン

  5. 5

    自粛要請も休業判断は店任せの謎

    内藤忍

  6. 6

    現金一律給付案に「貸付」を提案

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  7. 7

    コロナ対策 国会は現場止めるな

    千正康裕

  8. 8

    岩田医師 東京都は血清検査せよ

    岩田健太郎

  9. 9

    ロックダウン=都市封鎖は誤訳?

    かさこ

  10. 10

    韓国がコロナ詳報を公開する背景

    WEDGE Infinity

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。