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懲役30年罰金118億円求刑の朴槿恵氏、一筋の光が見え始める


【初公判出廷時の朴槿恵(共同通信社)】

 平昌五輪の熱狂が冷めやらぬ韓国で、前大統領がさらに厳しい立場に追い込まれている。2月27日、収賄罪などに問われた朴槿恵・前大統領に対して検察側は懲役30年、罰金1185億ウォン(約118億円)を求刑した。4月6日に下される予定の判決内容も厳しいものになるとみられている。

 その朴被告は、昨年3月31日に逮捕されて以降、ソウル拘置所に収監されている。昨年9月頃、取り調べを受けるために検察庁へ移送されてきた朴被告を目撃したという男性は、こう明かした。

「係員に取り囲まれて手錠をつけた朴槿恵が移送されるところに居合わせました。グレーのジャケットの私服姿でしたが、胸元には収容番号の入ったバッジ。何より驚かされたのはやつれきった顔で、前髪は額に張り付いたようで、頬は垂れ下がり、虚ろな表情を浮かべていました」

 この目撃談の翌月にあたる昨年10月の公判で、朴被告は自身の勾留延長を「政治報復」だと批判。以降、出廷拒否を続け、新たに就いた5人の国選弁護士とも会わないままだ。12平方メートルの「特別独房」で、朴被告はどのような生活を送っているのか。

「特別扱いはされていない」とするのは、元朝日新聞ソウル特派員でジャーナリストの前川惠司氏だ。

「退任後に不正蓄財などを問われ、有罪となって収監された全斗煥元大統領や盧泰愚元大統領は、拘置されている間も療養という名目で病院や拘置所内の病室で過ごすことができました。ところが、朴槿恵の場合は独房ではありますが、一般の被疑者や被告人と同じような扱いになっているようなのです」

 もし懲役30年という求刑通りの判決になれば、さらに辛い日々が続くことになりそうな朴被告だが、一筋の光が見えているという。

「過去の大統領のように恩赦を受けられる可能性がある。今回、判決が確定すれば、早くて今年のクリスマスには恩赦が出るということもあり得る。今年は韓国で地方選挙があり、2020年には総選挙もある。文在寅政権にとっても、政敵にあたる朴槿恵をいじめすぎると、まとまりを欠いている保守派に団結されてしまう恐れもあり、そうした可能性をにらみながら対応するでしょう」(同前)

 塀のなかで“クリスマスプレゼント”を待ち望む日々を送るのだろうか。

※週刊ポスト2018年3月16日号

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