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今年のテレビ界を取り巻く、印象深き事件たち

例年ならば、空いた通販番組の枠に聞いたこともない映画や、都心部限定放送だった番組の一挙放送などを行って俄然面白くなるわが地方の年末年始の深夜番組ですが、今年は趣向を変えたのか再放送が中心、それも普通の連続ドラマや今年作られた自社製作の地元宣伝番組と言ったつまらない番組ばかりの編成となってしまいました。わざとですか? 面白くなくなるキー局の年末年始深夜放送への配慮ですか? 今年は延期されなかったレギュラー放送以外録画する深夜番組がありません・・・。トホホな気分です。

さて、今年も12月30日、一年のまとめの日がやってまいりました。今年は機械ものに関してはすでに書いているので、それ以外の、深い印象を残した社会的事件のうちテレビに関係するものを中心に羅列、感想を書く方式にしたいと思います。順番には特に意味はありません。

大相撲、八百長発覚により3月場所を中止、5月場所を「技能審査場所」として無料観戦の開催に。日本放送協会、技能審査場所を生中継せずにダイジェスト放送のみに切り替え

八百長といいますか、部屋ごとに星の貸し借りとか、手心を加えた相撲をとっているなぁくらいはみんな感づいていたんですよね、かつての兄弟力士の対決のもりあがらなさとか、千秋楽に7勝7敗の力士の勝率が非常に高いとかで。それでも、そこには表に出ない話、精神的葛藤を超えた人情の話があるはずだ、と信じていた人もいるんです。ところが実態は金銭のやりとりによる星の売買が、取り組み内容の打ち合わせまで含んで平然と行われていたのでした。相撲ファンは二重の裏切りに絶望したんです。さて、これを機会に内部の改革が行われるのか・・・というと、たぶん何も変わらないかと。いままでも御茶屋制度による入場券売買の不透明さ、同部屋対決がないことの不公平姓など、何度も角界の在り方に対して疑問の声が寄せられ、変えなければ世間は納得しないと言われた事はあったんです。が、世間の声が弱まれば全部放置されて無かったことにさせられています。今回も、表面上はどうあれ、体質や中だけで通じる常識は変わらないでしょう。
一方、ダイジェスト方式の放送は、案外評判はよかったように記憶しています。呼び出しや土俵入り・立会いまで見たいという筋金入りのファンは別として、取り組みだけ見られればいいという程度の人ならダイジェストの方がサクサク見られて具合がいいですからね。結局次の場所からあっという間に元の放送形態に戻ったところに「何も変えたくない」という角界の体質が現れているように思います。

東日本大震災発生で、テレビ番組は一時すべてCMなしの震災報道編成に。しばらくして通常編成に戻るも自粛ムードでスポンサーがつかず、当初ほとんどのCMがAC・公共広告機構のものになる。

関連
・日本放送協会、災害報道をB-CAS不要のノンスクランブル放送で実施
・地上アナログ放送、被災した岩手・宮城・福島三県でのみ2012年3月まで延長
・被災地の多くでBS放送の東京放送再送信が解禁も「地元のニュースや報道が見られなければ意味が無い」の声あり


他にも災害の様子などの撮影・放送の仕方を非難した人もいましたが、わたしはあれが限界だったように思います。救助活動などがあまり映らなかったのも、活動の邪魔にならない配慮から、という判断もできますからね。
え~し~、という耳に残る声が繰り返されたり、あまりに同じCMばかり放送されるので苦情をよこした人も大勢いたようで、ACも急遽最後の音声を削除したり、新作のCMを作ったりと対処に追われたようです。その中で詩を使ったCMの「こだまでしょうか」の一言が流行語大賞にエントリーされ、上位に選ばれましたが、政治家の答弁に対する皮肉交じりだったようにも思います。実際に一番流行したACのCMは「ポポポポーン」だったでしょうね。
テレビとは関係ありませんが、福島の原発からの電気供給ができなくなったこととあわせ、東京電力圏内で計画停電が実施されました。地域によって参加したりしなかったり、他地区よりも回数が多かったなど不平等なものだったために電池やインスタント食品が大量に買いだめされるなどのパニックも起こりました。

地上アナログ放送、一部地域を除き終了するも、それに伴う混乱なし。

関連
・終了直前の量販店・電気街は再びパニック、簡易チューナーや低価格小型テレビをもとめる人であふれかえる状態に。
・移行後はその反動で秋にはテレビ関連の売り上げ、前年度比で1/10以下に。
・BSアナログ放送も地上波アナログと同時に終了。


移行直前の騒ぎはなんだったんだ、というくらい何も起こりませんでしたね。もちろんその最大の理由は都市部の場合多くの家庭で契約に関係なくCATVによる地上波配信がなされていたため、デジアナ変換でアナログテレビでも地上波放送を引き続き映すことができたからです。われわれの知らぬうちのそういう対策が大規模に行われていたにもかかわらず、報道が極めて限定的で、一般の人の耳にはほとんど入らなかったという事実は、電機業界に利益をもたらすためにわざと積極的に知らせることをしなかったと批判の声があがりましたが、総務省にも報道業界にも無視されました。その不信感から起きた当然の報いか、テレビ関連商品の売り上げは落ちるところまで落ちています。それゆえスタンダードクラスの大型テレビの値段が大幅に下がり、42型のプラズマテレビが6万円台で買えてしまう異常事態となっています。つい手が伸びたくなってしまいますが、今のHDブラウン管テレビもまだまだ十分キレイなんですよねぇ。

リンク先を見るPanasonic 42V型地上・BS・110度CS
デジタルフルハイビジョンプラズマテレビ
TH-P42S3
¥64,251
パナソニック



・Twitterがきっかけでフジテレビに抗議殺到、スポンサーにも飛び火、Amazonのレビュー欄が荒れる

テレビ業界のニュースである以上、上げなければなりますまい。ただ、あまり書きたくないので紹介のみにとどめさせていただきます。

・BS放送のWOWOWはフルHD3チャンネル化をきっかけに番組内に常時ロゴ入れを開始。度重なる批判に目立ち具合を抑えるよう改良はしても撤廃はせず。

関連
・CSからの移行を含め、BS放送の増加が開始される。WOWOW以外の多くの放送は地上波並みのHD放送に。
・NHK BS1/2/hiを1/プレミアムの2チャンネルに統合、ロゴが大きなものに。
・NHKBSプレミアム、ロゴをさらに巨大なものに変更。苦情が相次いだためか、2日で縮小させるも元には戻さず


今年一番裏切られたのはこの一件です。わたし、BS放送の新チャンネル前って、相当はしゃいでいたんですよ。地上波放送の時代からBS放送の時代に移っていくだろうって、本当に期待していたんです。その興奮を絶望に変えてくれたのが、WOWOWの常時ロゴ入れでした。これでBS放送を全力で応援しようという気がまったくなくなってしまいました。
BSは地上波のようなタレント事務所との柵がありません。なので、イライラCM入れも基本的になく、番組と次の番組の合間をいれずに放送を始めて気分を悪くされることも無く、中途半端な時間から放送を開始されることも無く、スポーツの試合が延長した場合に放送を途中で打ち切られることもあまりありません。めちゃくちゃな編成は地上波においやって、衛星放送はもう一度あらたに日本のテレビ業界を立て直してくれるだろうと思っていたんです。特に有料放送にとっての視聴者は直接の"お客様"で、視聴者ではなくスポンサーが"お客様"の地上波とは根本的に違うわけですから。WOWOWがロゴを入れる方針に切り替えたってことは、単に画面が汚されたという事実があるだけでなく、有料放送でも視聴者よりも業界全体の護送船団を大事にする、っていう宣言でもあるんです。はたして今後、衛星放送はどうなっていくのか、それを知るには少なくとも次の新BSチャンネルが来るまで見守らなければならなくなりました。

・衛星放送を無料で見られるという触れ込みのチューナー流行

関連
・不正競争防止法改定、罰則付きでプロテクト解除つき装置やプログラムを売る・譲渡することを禁止するなど強化


これまたウチでも取り上げた話なので。当時借りられる機会を得ましたので使ってみたところ、確かに視聴できるんです。ただ、不安定でバッドフレームが多くできたり、まったく視聴できない期間もしばしば発生するなど、録画保存を前提とすると必ずしも満足できる、信頼できるものではありませんでしたが。
大雑把に分けて3~4種類程度の製品が、多くのショップから発売されました。特にFTA、無料で視聴できる海外お衛星放送受信機を、改造パッチをあてて有料放送を視聴可能にする装置は、当初ブロガー向けに無料プレゼントが実施され、その結果情報のやり取りが頻繁に行われたこともあって一番多くみかけられました。
もちろんテレビ業界なども黙ってみているわけではなく、先日一部地域向けの報道番組で取り上げられています。アレ、事前にわたしのところにも取材の申し込みがありました。特に回答などもしませんでしたが、それでも番組が放送されたところをみると、かなりかたっぱしから取材を申し込んだものと思われます。今回に限らず、この件の取材は全部断るか無視することにしています。
ただ、スクランブル解除が機械そのもので行われるわけではなく、サーバー経由で信号が送られる方式であるだけに、そのうち視聴ができなくなる日が来るのは確実です。個人的には不確実なそれよりも契約チャンネルをノンプロテクト方式で録画できる機能に特化したチューナーが欲しいのですが。

・まねきTV裁判で、6回目にして初めてテレビ局勝訴。

関連
・ロクラク裁判でもテレビ局側勝訴


今まで似たような、海外や放送圏外からでもその地域の放送が見られる、というのは「録画して送信するから」違法だ、という判断だったんです。ロクラク裁判はその典型でした。一方まねきTVは「視聴」しか行えるようにしていなかったため、裁判でも違法扱いにすることはできず、連戦連勝だったのです。ところが、最後の最後になって田原睦夫率いる裁判官たちはは「自動公衆送信」なる新解釈でまねきTVを著作権侵害扱いとしました。これが適用されれば、ケーブルテレビはもちろん共同アンテナも違法、となってしまうのですが、それらが違法のために撤去された、という話はここまで聞きません。どうやらこの判決「テレビ局にとって都合の悪いものは違法、そうでないものは合法」とできる司法権を報道側に与えてしまったようです。さすが第四の権力を自称する報道機関、ですね。
なお、まねきTVはこの敗訴をうけ、サービスを停止せざるをえなくなったようです。公式サイトでは「新サービス移行のためのリニューアル中」となったまま、現在まで更新していません。裁判は今年1月のため、すでに一年近く経過しているのですが。

・動画配信サイト、Hulu日本上陸

関連
・バンダイチャンネル、月1000円で指定のアニメをストリーミング配信形式で見放題サービス開始
・ニコニコ動画・YOUTUBEで映画配信サービス開始


配信でありながらチューナーなどでも直接受信でき、テレビで見られるサービス、Hulu。これが日本でもサービスを始めたとき、「黒船襲来か」とまで言われました。まだ判断するのは早いですが、今のところ大規模にはやっている様子は見られません。アメリカと違い、日本では広告が付く代わりに視聴が無料になるサービスが用意されず、有料視聴のみのために試しに・・・ということができないからと、この手のは絶えず目を引くよう情報配信をし続けないと忘れられてしまう危機感と隣りあわせだからでしょう。洋画に偏っているのもマイナスでしょうか。日本の映像業界は、いつでも視聴できるVOD配信では、なんとかソフト販売に結びつけるよう画質を落としたストリーミング形式にこだわっているので、なかなか拡大ができないようです。

全体的にこんなところでしょうか。他にも不要な第二の地上波スクランブル方式の概要が固まる、CSの空いたスロットの利用募集、鳴りを潜めた文化庁の著作権保護法改悪案などもありましたが、まだ具体的な姿は見せていませんので取り上げないことにしましょう。

最後に、ウチのブログの総括。大きなことは二つ。一つはやはりBLOGOSへの参加ですね。
正直、参加したからって書き手から見ればいいことは何も無いです(笑)。転載された場合、検索で引っかかるのも向こうが先ですから、アクセス数も必然的に減りますしね。前に解析サービス見たときに、ブログ名の検索以外の上位は全部アルファベットと数字だけで愕然としたことがあります。特定の製品やパーツのレビュー以外では検索されなかった、ってことです。結果全体のアクセス数は一時の2/3~3/4くらいになりました。まぁこれだけが原因じゃないんでしょうけど。でも、ああいう場所って絶対必要です。無差別に多方向からの意見を集める、集合体みたいなところ。個人でやると、どうしても管理人の意向が優先されるので、反対意見は取り上げられずに一方のの意見ばかりになってしまいますしね。
二つ目は・・・もちろんブログはダラダラながら継続することになったからです。みんなWOWOWが悪いんだ。

今年はこれで終わりです。たぶん来年中には今度こそ終わる気がする・・・ような気がするかも知れない・・・のですが、できましたらもうしばらくお付き合いください

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