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九州電力の記者会見、あくまでもフリーランスには質問を認めず - 有村眞由美

画像を見る 私は12月26日に九州電力(福岡市中央区・写真)主催の記者会見に出席した。この日の記者会見に関しては、22日に九州電力社長室報道グループ(以下、報道グループ)の遠山茂樹氏から、「(質問が認められない)オブザーバーで参加してもらいたい」と求められていた。

 記者会見が始まる1時間20分ほど前に会見場に到着し、入り口付近の身長190センチメートルぐらいの九州電力社員に挨拶すると、「本日はオブザーバー参加でお願いします」と念を押された。

 「リクエストとしてはおうかがいしておりますが、質問したいときには手を挙げます」と伝えると、「確認させてください」と言って立ち去った。すでに会見場の座席は半分ほど埋まっており、私は真ん中ぐらいの座席を確保した。

 記者会見開始時刻の午前11時が近づいたころ、くだんの長身の社員がやって来て、「今日はオブザーバーとして参加を認めているので」と険しい目で告げた。質問をしようものなら、つまみ出されそうな雰囲気だった。

 その後、私は写真を撮るために、前方のカメラマンエリアへ移動した。そこで眞部利應(まなべ・としお)社長らの記者会見を取材し、結局、質問はしなかった。

 会見場から退出する眞部社長を追いかけて、話を聞こうとしたが、それもかなわなかった。無念と後悔が残った。

 同日、相浦発電所(長崎県佐世保市)でトラブルが発生し、急きょ、午後にも記者会見が開かれることになった。報道グループ社員が記者クラブメディアの記者に教えていたのを、私が聞きつけた。

 午後、その記者会見に出席し、質問しようと手を挙げた。しかし、私が名乗ると、司会の九州電力社員は「フリーランスの方は、オブザーバーでお願いします」と言い、「ほか、ご質問は?」とつなげた。

 私以外に手を挙げている記者はいなかった。記者クラブメディアの記者たちは沈黙で九州電力に賛意を示した。

 とってつけたように、「想定される原因を、もう1度」と振り出しに戻るような質問が出された。その後も私は手を挙げ続けたが、指されることはなかった。

 11月29日に枝野幸男経済産業相は電力会社の記者会見を政府の実施する記者会見(一部を除き、フリーランスも出席し、質問することが可能)の透明性に準じて行うよう指示している。これに関して、記者会見終了後、報道グループの遠山氏に尋ねると、「今回の記者会見では、枝野経産相の指示は考慮していない」と答えた。

 「やらせメール問題」などで地に落ちた信頼の回復を掲げる九州電力。記者会見の透明性を見る限り、本気度は極めて低いといわざるをえない。

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