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ライブドア球団がNGだった真相とは 元取締役が語る「球界裏事情」

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熊谷史人氏(左)と小島克典氏。写真一覧
ニコニコ生放送とBLOGOSがタッグを組んでお送りしている、「ニコ生×BLOGOS」第4回は横浜ベイスターズの買収を決め、球界に新規参入を果たしたDeNA騒動から見えてくる「野球界の裏事情」について考えました。

ゲストは、ライブドアフェニックスが2004年に日本野球機構(以下、NPB)に参入の申請をしつつも加入を却下された時に、ライブドアフェニックスのGMを務めていた小島克典氏と、ライブドアベースボール元取締役の熊谷史人氏。

7年前の楽天とライブドアの球界新規参入騒動時、現場ではどのようなやりとりが行われたいたのか?なぜ楽天はプロ野球に加入できて、ライブドアはダメだったのか?

今回のDeNA騒動にも通じる「球団新規参入騒動」の裏側が明らかになりました!

【出演】
司会:大谷広太(BLOGOS編集長)
アナウンサー:小口絵理子
コメンテイター:須田慎一郎(経済ジャーナリスト)
ゲスト:小島克典(元ライブドアフェニックスGM)
    熊谷史人(株式会社ライブドア元取締役)

球団の黒字経営のモデルはある映画

小口:2004年に大阪近鉄バッファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併をきっかけ に浮上したプロ野球再編問題。この時、新規参入に名乗りを挙げた企業が楽天とライブドアだったんですよね。オーナー会議の結果、ライブドアの新規参入は認められず楽天の新規参入が決定。今の東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生したというわけなんですよね。その時にライブドアフェニックスのGMだったのが小島さん。ぜひ、小島さんと熊谷さんに伺いたいんですが、そんなに野球チームって欲しいものですか?

小島:欲しいです。

熊谷:欲しいですよ。

小口:今日番組スタッフと話していたんですけど。野球チームを持つには何十億というお金が必要ですよね。結果的に資金はどれぐらい用意していたんですか?

熊谷:当時300億円ぐらいありましたので、そのお金でできると思いました。

小口:300億あったら、野球のチームを持たなくても他のことにお金を使ってもいいような気もするんですが。

熊谷:ただ、広告の宣伝媒体としてはすごい大きい価値がありますよね。

須田:いや、ただね。あの当時のプロ野球というのは衰退の一途を辿ってましたよね。地上波でもあまり放送されなくなったし。今は色んなスポーツ、色んなコンテンツがでてきて、プロ野球の存在感というのは地盤沈下していた。もちろん、知名度はあるけれども、ライブドアという名前は野球チームを買収するかしないか以前に、かなり広まっていたんじゃないですか?

熊谷:そうじゃないと思いますよ。プロ野球の新規参入に名乗りを挙げて、初めて「ライブドア」という会社を知った方がほとんどだと思いますよ。

小口:それだけも意味はあった?

熊谷:あります。

須田:じゃあ、手を挙げただけでも、よかったんじゃないですか?

熊谷:ただ、我々は真剣に経営すれば、必ず黒字にできるという自信もあったんですよ。だから、やろうと思ったんですよ。

小口:具体的には、こうすれば何かいくというのは?

熊谷:球団経営の中で一番大きいコストが人件費、次に大きいのが球場の使用料なんですよね。そこをいくら削減できるかという問題と。売り上げの部分でいうと、当時放映権が値下がりの一途だったんですけど、プラスアルファができるんじゃないかと。それはネットでの配信であったり、球場内での飲食、物販。そこの売り上げを球団が抱えることができれば、必ず黒字経営できると思いました。

須田:実はね、プロ野球チームの運営や経営は非常にシンプルなんですよ。収入の部分と支出の部分を見ていくと、複雑なものはなくて。収入というのは、チケット販売などによる入場収入、テレビなどから入ってくる放映権料、あと細かく見ていくと、グッズ販売など色々ありますが、収入というのはそれぐらいなんですね。

その一方で支出というのは、人経費などに消えていく。そういったことを考えると、どこを圧縮して、どこを増やしていくのかということになっていく、非常にシンプルなシステムなんですよね。

大谷:人件費でいうと、選手でも年俸の高い選手を抱えても、収入がしっかりあれば、調整が可能ということですよね。

熊谷:年俸の高い選手を揃えればチームが勝てるというわけでもないですよね。巨人だって勝ててない。横浜だって今シーズン最下位でしたけど、横浜が一番人件費をかけてないかといえば、そうでもないんですよ。我々が当時考えていたのは、映画「マネーボール」をモデルとした経営をやろうと思っていたんですよ。

小口:あの映画では、選手の獲得に最も重視していたのが出塁率でしたが。

熊谷:そうなんです。選手の能力をすべて数値化して、選手の本来もっている金銭的な価値をはじきだして、それに基づく経営をやろうと思っていたんですよね。

須田:逆に考えてみると、運営、経営の仕方がシンプルだから、しかも旬の部分では放映権料がものすごく大きいんですよ。しかもジャイアンツ戦の放映権料に限って。ですから、そういった意味で言うと、なぜ読売ジャイアンツがあれだけでかい顔をしていられるのか?ナベツネがなぜあれだけ好き勝手できるのか?だから、ジャイアンツに依存する球団経営構造があるわけですよ。ですから、熊谷さんが言ったように「ジャイアンツはいいですよ」というような球団がでてくると、ジャイアンツにとっては、反乱分子みたいな状況になってしまうんですよね。

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