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ついに日本を滅ぼすほどの力を持ってしまったので、政治と情報発信のあり方について考察してみた

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こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

日本を滅ぼす”ブロガー議員”に伝えたい事
http://president.jp/articles/-/24462

都議会自民党の川松都議から熱烈なカミソリレターラブレターをいただきましたので、今日はこちらにお返事をしようと思います。

まず大前提として上記のTweetの通り、こうした手厳しい批判があるからといって、川松都議との人間関係が険悪なわけでもなんでもありません

言論や政策で勝負し、また存在感を示してナンボである政治家として、他の現職都議から公の言論空間で名指しで言及されるのはむしろ誉れであり、大変うれしく思っています。

さて、川松都議の主張は主に3つの内容で構成されています。

1.やみくもな情報発信は、政策実現を遠ざけるだけで逆効果
2.おときたの質問は根拠薄弱で薄っぺらく、ネットで威勢が良いわりに議会で発言は明らかに少ない
3.メディアもこんなダメ議員を重宝するのはやめるべきだ!(ブログソースではなく独自取材をきちんとするべき)

と、私なりの言葉で要約するとこんな感じです。

ここからは主に、もっとも重要な「1」について中心的に述べていきたいと思います。

情報発信・公開に対する考えの違いは、政治家としての根幹に関わるポリシー・信条の問題であると思っています。

私は水面下で作業を進めていることについて書かないと決めています。これは議員活動の情報公開を否定しているのではありません。単純に、表に出せるタイミングまで待っているだけのことです。(中略)

大きなプロジェクトであればあるほど水面下での交渉は難航するものです。裏を返せば本質的な提言は日々のブログには記しづらいものです。私にとっての政策とは「大事に蒔いた種に丁寧に水を撒いて開花させる」ことなのです。

(上記記事より抜粋、強調筆者)

私は川松都議のような考え方のすべてを否定しませんし、そういった「水面下調整」で物事を進める政治家もまだまだ必要なのだと思います。

というより少なくとも、現時点においてはこのスタイルを取っている政治家のほうが圧倒的に多いでしょう。

「水面下で物事を進めているのだから、表に出すな!」
「政策実現を遠のかせるだけだ!」

というのは私が議員に当選して以来、「大物」「ベテラン」と言われる先輩議員たちに何度も何度も繰り返し言われてきたことです。

確かに水面下で物事を調整して、「表に出せるタイミング」で公開すれば波風が立つことは少ないかもしれません。

しかしその表に出す「タイミング」とは、誰が決めるのでしょうか?

これがたいてい遅れているから、政治の意思決定は有権者から見れば常に「いつ、どこで、誰が、何を決めているのかさっぱりわからない」というブラックボックスな状態になっています。

情報公開を否定するものではないと言いながら、事実上、今の時代に有権者が求める情報公開とかけ離れているのです。

私はそのような古い(と敢えて表現します)政治のやり方を続けてきた末路が、有権者から信頼を失った今の政界なのだと思っています。

そして何より私自身が、その古い政治のあり方そのものに強い嫌悪感を覚え、変えたいという想いを持って政治の世界に飛び込んできた人間です。

とりわけ情報化が急激に進展する社会で、物事の調整が整うまで情報を出さないやり方がいつまでも支持されるとは思えません。

もちろんだからといって、すべての情報がリアルタイムで出せるわけではありません。

>音喜多氏は見たり聞いたりしたことをすべて公開しているように見受けられます。(同抜粋)

というのはさすがに川松都議の過大評価(?)であって、ブログとSNSを全力で駆使しても見聞きしたすべては公開できませんし、私とて一定段階の情報は表に出さないくらいの状況判断はしています。

しかしその「状況判断」をする際には、できる限り公開に近い選択をするべきだと思いますし、その判断を広げる挑戦をしていきたいとも思っています。

私にとってブログや情報公開は目立つための手段ではなく、これまで信頼を失ってきた政治のあり方そのものに対する挑戦です。

水面下で物事を進める古いタイプの政治家の方々は、生煮えの情報が表に出れば無知な有権者やマスコミが騒ぎ立て、物事が悪い方向に進むと考えているのだと思います。

しかし私は、できるだけ情報をオープンにすることで多くの人々のチェックの目が働き、物事は良い方向にブラッシュアップをされていくはずだと考えます。

もちろん理想論であり、うまくいく時ばかりでないことはわかっていますが、それこそが民主主義社会において政治家が追い求めるべき原点でしょう。

オープンソースであるリナックスが数多のOSの中で突出した存在となったように、特に高度な情報化社会では、自由で開かれたものが最終的には必ず優位に立つと、自由主義者の私は固く信じています。

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