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「無職は悪」という考え方が、働く人を死に追いやる

日本には過労死するほど仕事があり、自殺するほど仕事がない」とは実に言い得て妙である。

なぜ死んでも働かなくてはならないのか。

なぜ仕事がなくて死ななければならないのか。

全ては、「無職は悪」とする意識、風潮、空気、コモンセンスに起因する。

何かの縁でこのページをご覧になった人は、ぜひ「無職は悪」という考えを捨てて欲しい。

より多くの人が「無職は悪」という考えを捨てることが、「無職の何が悪い」と堂々と言える世の中にすることが、人の命を救うことにつながる。


皆、無職になるのが怖い。それは単に収入が絶たれることのみならず、「失業者」「無職」のレッテルが、まるで犯罪レベルで白眼視されるからだ。それまでどんなにきちんと働き品行方正であっても、無職になった途端、落伍者扱いだ。成人男性の場合は、平日日中に街を歩くだけでも犯罪者扱いされかねない。

だから、たとえ残業代が出なくても、雇用主に嫌われないように、ひたすら働き、辞めることも出来ず、体を壊して、死ぬ。

給料が安く長時間労働でも、明日に希望が持てぬまま、何のために働いてるのかわからなくなりつつも、辞めることも出来ず、精神も病み、死ぬ。

転職をしようにも、働いてみるまで今より条件がいいかどうか分からない。もし転職に失敗したら、無職になったら、そう思うと転職も出来ず、悪条件で働き続けて、死ぬ。

履歴書に無職期間があると再就職もままならず、無職ではアパートも借りられず、住所がないと生活保護も水際作戦で食い止められ、死ぬ。

だから新卒で一流企業に入ろうと必死にシューカツするも、学生より職のほうが少ないわけで、それがかなわず未来永劫労苦が待ってるとわかれば、絶望して、死ぬ。


無職は悪いことではない、という認識が広まれば、これらの命は救えるのだ。


「俺が死ぬ思いで働いてるのに無職の人間のことなど知るか!」などと言うなかれ。無職の人が安心して暮らせるようにすることで、今死ぬ思いで働いてる人を救うことにもつながるのだ。

なぜならば、今、職がある人も、無職が無職として暮らせることで、自身も「好きな時に退職できる」というオプションを手に入れることが出来るからだ。「嫌なら辞める」ことができるようになるからだ。そうすれば、必然的に、自らの待遇を改善につなげることができる。それこそ、嫌ならやめればいいのだから。


シューカツ地獄、過労死過労自殺(強制労働による殺人)、残業代不払い(サビ残)、ワーキングプア、パワハラセクハラ、その他もろもろ劣悪な就労条件、これらは、「嫌なら辞める」ことができるようになることで、改善につなげることができる。

だから、今働いて、苦しんでる人のためにも、無職の人が安心して暮らせるようにしなければならない。

そのための第一歩は、「無職は悪」という認識をなくすことだ。


海の向こうのリーマン・ショックで、ついこないだまできちんと働いてた人が、ホームレスになったという現実を思い出して欲しい。誰もが知る一流企業が続々と「リストラ」を行い、多くの人達が職を失ったことを忘れないでほしい。

無職は、だれでもなりうるのだ。

だからこそ、無職の人が安心して暮らせる社会にしなければならない。

台風の時に命がけで出社したり、駅の飛び込み自殺で人の命より電車の遅れを気にするような生活は、もう終わりにしようではないか。

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