- 2018年02月17日 11:28
過去最多の農作業死亡事故に考える
みなさん、こんばんは。 全国各地で大雪による被害が出ておりますが、 被害にあわれた地域の皆様にお見舞い申し上げます。 また、除雪作業にあたっている皆様におかれましても 健康、そして安全最優先でことにあたられますことを 心から願っております。
さて、農水省発表の統計で気になるニュースが。
それは「16年 農作業死亡事故 過去最多」という記事です。
10万人あたりの死亡者数が16.2人で過去最多。
ちなみに・・・
建設業では6.0人
全産業平均では1.4人
いかに農業就業者の死亡事故率が高いかがわかるかと思います。
他産業では退職されている世代が、 農業にみると正に第一線世代ということも大きく 影響していることと思います。 詳しくみてみると、農業機械を使った作業中の事故が 7割と圧倒的です。 代々継いできた、もしくは家族経営などであると いわゆる企業型、法人型で行われる安全研修や講習と いった類の事業と縁遠いのかもしれません。
あわせて、注目すべきは道府県で大きな差が見られるということです。 地域ごとに、実態調査を行い、 事故を未然に防ぐための対策を講じていくことが 重要です。 こうした取り組みも、ある種の「働き方」の見直し や効率性UP、何よりも安全性の確保に繋がることと思います。
また、IoTやICTなどといった先端技術の導入も 叫ばれていますが、省力化が事故防止に繋がることも あるかと思います。 そういった技術を導入するためにも、基盤整備が不可欠です。基盤整備があってはじめて、大型機械や先端技術が 使える環境になります。
また、北海道では広大な土地が特徴ですが ゆえにインターネット環境の整備が遅れている地域も あります。 道路などの交通インフラと同様に、情報インフラ整備も これからの次代は不可欠であり 将来を見据えた社会づくりのために私も努力していきたいと思います。