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  • 2018年02月16日 19:25

H.I.S.と日本通信が合弁会社「H.I.S.モバイル」を設立!国境を超えても通信会社を自動で切り替えシームレスに利用できる海外旅行向け格安SIMの提供をめざす【レポート】

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H.I.Sと日本通信が合弁会社「H.I.S.モバイル」を設立!

H.I.Sと日本通信は15日、主に海外への日本人旅行者を対象とした“格安SIM”の販売を主軸とする合弁会社「H.I.S.モバイル」の設立を発表しました。設立時の出資比率はH.I.Sが60%、日本通信が40%となり、仮想移動体通信事業者(MVNO)としての事業主体をH.I.Sが、そして仮想移動体サービス提供者(MVNE)としての事業主体を日本通信がそれぞれ持ち寄る形となります。

すでにH.I.S.モバイルでは国内向けのサービスとして2月15日より通話と500MB分のデータ通信料金が含まれた月額945円(以下全て税抜き)から利用できる「きままベストチョイスプラン」や5分間の通話かけ放題と500MB分のデータ通信料金が含まれた月額1,550円から利用できる「電話かけ放題プラン」の提供が開始しています。

さらに2月26日からは1GB分のデータ通信料金が含まれ月額990円から利用したデータ分だけ支払う従量制プラン「ネットピタットプラン」と、100MBのデータ通信料金が含まれ1GB利用ごとに350円の追加課金が可能な月額190円のデータ通信専用プラン「データ専用ネットピタットプラン」の2つのプランが提供開始予定です。

両社が主軸と考えている海外旅行者向けプランについては5月1日からの提供開始を予定しており、世界70カ国で利用できる日額500円のプランになる予定。容量は200~300MB程度を検討しており、今後海外の通信事業者などと協議し決定するとのこと。

今回は2月15日に開催した「H.I.S.×日本通信 新規事業 記者会見」にて明らかにされたが両社が考える旅行者向け格安SIMの在り方とはどのようなものなのかをプレゼンテーションの模様とともに解説します。

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本格的な事業展開に向け、まずは国内サービスから提供を行う

■海外旅行者の大きな負担となっている通信費用

2020年のオリンピックを間近に控え、日本国内へのインバウンド(海外からの旅行者)向けサービスが各通信キャリアから数多く発表される中、一方であまり重きを置かれていなかった分野が日本人の海外旅行者向けサービスです。

ここ数年の上昇景気などにより日本人の海外旅行者の数が増え続けていますが、初めて旅行に行く人が驚くものに高額な通信費用というものがあります。これまで海外旅行者向けに提供されてきた通信サービスは日額980円程度で20~30MBだけ利用できる低容量・低コストのサービスか、もしくは日額2,980円で通信容量無制限といった高額なサービスがほとんどであり、一般的な利用者が求める「1日200~300MB程度が使える低料金のサービス」が存在しない状況でした。

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景気の低迷などにより減少を続けていた日本からの海外旅行者数は2015年を下限に回復傾向にある

そのため4~5日の海外旅行にかかる通信費用が1万円を超えてしまう場合も多く、H.I.Sによれば海外旅行費用の2割は通信費だという調査結果もあるとのことです。普段からスマートフォン(スマホ)を使い慣れている現代人は、旅行先でも旅行のスケジュール管理やメールチェック、SNS利用、Googleマップのような地図アプリの利用など、リッチな通信環境が必須となっています。

そこに着目したのが同社です。移動体通信事業者(MNO)による一般的な国際ローミングサービスなどではその通信費用は高額になってしまうため、自由に通信キャリアを変更可能なeSIMを活用し、提携した海外の通信キャリアをシームレスに利用できる仕組みを構築。渡航先で現地の通信料金で利用できる環境を整えることで低価格且つ大容量の通信が可能なプランを提供できるとしています。

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家族や複数人での旅行の場合Wi-Fiルータのレンタルなども有用だが、貸出や返却に手間がかかり個別行動やホテルで別室になった際に利用できないなどのデメリットが意外と重い

こういった、国をまたいでも1つの通信端末(SIM)のまま通信キャリアをシームレスに切り替えながら利用する方式は国境が地続きの欧州では自動車の車載SIMなどで既に実現していますが、それをスマホ向けのプラスチックSIMで実現するのは同社が世界初としています。

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地続きの国境がない島国の日本ではあまり考えなかった発想だ

■5月のサービス開始に大きな期待

今回合弁会社を設立するにあたり、H.I.S.代表取締役会長兼社長の澤田秀雄氏は「(海外利用時の)通信費は安くなったと言うがそうは感じていない。ならば自分たちでやるしかない」と、常にコストパフォーマンス重視で顧客層を広げてきた同社らしい姿勢を語り、「H.I.S.は世界に270カ店を持つ。これを活かし海外でもSIMを販売したい。H.I.S.のお客様だけでも毎年300万人前後が海外にケータイを持っていく。そこで使ってもらいたい」と語気強くアピールしていました。

また質疑応答の席で大手通信キャリアなどが対抗策を打ち出してきた場合についても「これに対抗して大手が安くなってくれるなら最高。ウェルカム」とここでも強気の姿勢を崩さず、チャレンジャーであることを楽しんでいる様子でした。

H.I.S.モバイルとしての戦略については「目標はまだはっきりとはお答えできないがMVNO(仮想移動体通信事業者)のシェア上位10位以内に入るのに50万契約は必要。そこに入れるだけのプランを考えている最中」としています。

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終始笑顔で理念を語る澤田会長兼社長

H.I.S.がこれまで培ってきた海外旅行におけるノウハウとMVNOの第一人者として日本通信が培ってきた格安プランのノウハウを組み合わせた新たなチャレンジは成功するのでしょうか。5月1日のサービス開始に大きな期待と注目が集まります。

記事執筆:秋吉 健

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