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津田大介氏「政治メディアを立ち上げる」

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■政治メディアを作りたい


その後、2010年4月から大学で教えつつ、ソーシャルメディアに関する講演や原稿を書いたりして来ました。ただ、これだけをやっていてもしょうがないなという思いもあって、ソーシャルメディアと連動する、政治を伝えるメディアを作りたいなと思うようになりました。

ネットを使ってメディアを作るということについては、エンターテインメント分野ではありますが、2006年にナタリーというサイトを立ち上げて成功させた経験もあるので、記者を雇って、システム開発費にどのくらいかかって…というのを考えると、年間1億円から1億5,000万円くらいはかかるなあと試算しました。そんなに稼げているわけでもないし、貯金もなかったのですが…。ただ、アメリカのhuffington PostがAOLという巨大なメディアに買収されたというニュースには勇気づけられました。つまり、ネットのメディアでも、アクセスを集めて人気が出れば、バイアウトするという道筋が示されたということですよね。このモデルは日本にも輸入できるのではないのかなと思いました。メディアを作って、投資してくれませんかと、投資家なりベンチャーキャピタルに僕が話をすれば、資金も集まるかもしれない思っていました。今年に入って、そういう準備に取り掛かろうとしていたときに、東日本大震災が起きたわけです。

3.11後は、自分の政治メディアをだけを追っていられる状況じゃなくなってしまって、3ヶ月くらいは、Twitterを通じて、震災に関する情報発信をすることに専念してきました。6月、7月に入って、状況がある程度落ち着いてきて、改めて考えたときに、震災を経て僕の心も変わっていました。他人のお金で政治メディアを作ると、自分の意志が100%反映できないかもしれない、ということに対して、嫌だなあという思いが出てきました。いよいよ本気で自分で稼がないといけないと思ったときに、僕の一番の武器はなんだろうと思ったら、やっぱりTwitterだし、20万人近くいるフォロワーがいましたので、自分のジャーナリズムの活動と、新しい政治メディアの原資となるよう、有料のメールマガジン「津田大介の「メディアの現場」」を9月に始めました。

日本の有料メルマガの市場はここ1、2年で大きく様変わりしてきています。そのきっかけを作ったのは、まさに今、塀の中にいる堀江貴文さんだったんですね。彼はTwitterのフォロワーである70万人にうまく誘導をかけることで会員を増やしました。おそらく現在、1万3,000人くらい購読者がいて、1人あたり600円〜700円くらいが収益になっているはずなので、彼はメルマガの発行だけで年間1億円くらいの収入を得ているんですね。

僕の目標は年内に購読者2,500人集めることだったんですね。購読者1人あたり400円くらいが収益になります。そうすると1,000人で月40万円、2,500人で月100万円が入ってくることになるので、達成すれば2、3人は雇えるなと。おかげさまで、その目標は達成することができたので、本気で政治のメディアを作るために、年明けくらいから人を雇ったり、ビジネスモデルを考えたり、システム開発について具体的に動きはじめようとしているところです。

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