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IT復興円卓会議ニコ生「ソーシャル」 -3/4

IT復興円卓会議「第4回:ソーシャル」、ミクシィ笠原健治さん、アジャイルメディア・ネットワーク徳力基彦さん、博報堂DYパートナーズ森永真弓さん、ニワンゴ杉本誠司さん、そして佐々木俊尚さん
菊池尚人さん中村伊知哉の続きです。

日本のソーシャル
(中村)海外では、ソーシャルメディアを起点として、革命やデモが起こっています。日本のソーシャルメディアはそのような社会活動の起点になるか?そこで再びアンケートです。

<アンケート>
皆さんがデモに参加するとしたら、どのテーマのデモに参加しますか?4択です。ではどうぞ。
  (選択肢:反原発 ・ 反格差社会 ・ フジテレビ韓流 ・ どれも参加しない)
—参加しない55% その他が15%強ずつ

(中村)日本ではソーシャルから社会活動というのはあまり感じられない。ゆるい使い方が主流なんですかね。

(森永)地域おこしのような使い方もある。ふと頭に思い浮かんだのはギャルママサーのコミュニティ。彼らは独自の生活を意地ながらも情報のやり取りをしている。暴力的、政治的というのが日本に出てこないからといって、日本社会の中にパワーを持ったソーシャルという活動がないかというと、そういう使用方法をされていないというわけではないと思う。

(菊池)社会を変える革命というのは、若者の多さに比例すると思う。高齢化社会と革命というのは反比例すると思っていたが、2ヶ月前に東電のデモを見た時に60〜70歳の集団を見て、リアリティを感じた。

(徳力)ソーシャルが社会を変えるかというより、若者が社会を変えようと思っているかではないか。若い人が多ければ、政治家も若者に振り向くし自分たちに社会を変えられる力があると思える。例としてはアメリカのオバマ政権を変えた若者とソーシャルメディア。残念ながら、日本の若者は企業、選挙、政治家などからターゲットにされていない。若者に期待していない構造のせいで、デモをしても何も出来ないと思ってしまいがちなのではないか。

(佐々木)ボリュームゾーンとして若者は決して少なくない。40〜70歳は総中流幻想の中で生きてきた一律の世代。同じような文化圏で生きてきた。今の若い人達は分断化が凄い。一律に今の若者を捉えられない。政治家もどう捉えて良いのかわかっていない。どう捉えていくかについては解決策も見えておらず受け皿がない。

(中村)ネットや携帯で繋がったスマートな若者が行動を起こすというスマートモブスという本があった。日本の若者は行動に起こすというところがギャルママサークル等に向いてしまうのだろうか。

(笠原)デモが起きるかどうかというのは社会情勢によると思うが、皆の力が結集してくるという事例でいうとあしあと反対の声がある。mixiの場合もあしあと反対コミュニティが25万人ある。会社前でデモをしようという話も過去にあり、決して力がないわけではない。基本SNSは拡散していきがちだが、mixiを変えたければミクシィ本社に行けば良い。Facebookを変えたければFacebook本社に行けば良い。現状では、政治・社会を変えたいとき、どこに行くべきか日本ではわからないのではないか。

これからのソーシャル
(森永)高齢者の話になるが、地域の高齢者にパソコン教室をやっている。普通のPC教室ではWordとEXCELを押してるのだが、退職した高齢者にOfficeを教えても仕方がない。そのPC教室では、SNSを教えているそう。この教室では、そこでコミュニティを作って反映している。

(中村)ソーシャルサービスが国民全体に使われるようになるには何が必要か。

(杉本)情報のキュレーションをする人が増えたほうがよさそう。孫と話したい、でも話すために情報を入手しないといけない。話すためにリテラシーを高める。そのための前提条件としてキュレーターがテーマを教えてあげるという動きも必要である。

(笠原)mixiを高齢者に使ってもらう戦略としては、高齢者がしたくなることをmixiでもできるかどうかだと思う。孫とのコミュニケーション、近所づき合いのコミュニケーションとしての使いやすいアプリケーションやわかりやすいUIを考える必要がある。そこである程度、ユーザー数を取れれば普及していくだろう。

(中村)高齢者に限らず、50歳を超える世代はTVをよく見ている。TVとmixiを合わせたサービスは何かできないか。

(笠原)どこまでわかりやすいインターフェイスを提供できるか、ユーザーに告知できるかだと思う。TV電話のようなコミュニケーション、写真共有サービスなどもあるかもしれない。

(徳力)TV番組との連動でWBSではFacebookとの連動がある。シニアが見ている番組でそういった取組をするのは有りだと思う。日本のソーシャルメディアはまだマスメディアとの連動が少なかった。今回のmixiページのように企業が使ってくれると盛り上がってくるのではないか。公衆の電波を使った宣伝をしてもらうことでもっと違ったユーザーにアプローチ出来ると思う。

(森永)技術的な繋がりはどんどん出来てくると思う。ソーシャルの狭い世界の中でだけ情報がキュレーションされているが、これが広まっていくことができればもっと情報の流通は上手くいくと思う。

(佐々木)TVとソーシャルメディアの流通はモデルとしては面白い。TVの仕事が水平分業してしまう。局としては本格的にやりたくないのではないか。いかにしてソーシャルメディアを使ってもらうかという議論はあまり意味がなく、繋がりのソーシャルメディアと情報のソーシャルメディアという話をした。今はまだ高齢者には繋がりのソーシャルメディアがなくても村社会の生き方がギリギリ世代的に残っている。一方で今の若者にはもうそれがない。そのためにソーシャルメディアがその穴を埋めている。どんどん村社会のような関係が薄れていくため、今後も繋がりのソーシャルメディアは使われるだろう。一方で情報のソーシャルメディアは無くても生きていける時代である。これは間違いなく格差社会への移行期である。しかし、あと10年ぐらいするとキュレーションは進化する。現在、自分が情報を得るためにキュレーターが必要であるが、この良質なキュレーターを探すのが非常に難しい。キュレーション・キュレーターをマッチングする技術がもっと進化するだろう。そこに至るまではソーシャルメディアの格差化が広がるだろう。

(中村)人の価値が高まる時代になってきたということか。

(佐々木)そう。Googleが検索を変えた。昔はPVが多いページが良いという時代もあったが。だんだんと良いページからリンクされているのが良いページという風になった。Twitterでも1万人相互フォローで人を増やしたユーザーより、質の高い千人をフォローしているユーザーの方がきっと良い情報をやりとりしている。そういったソーシャルメディアをどう使うかといった偏差値のようなものが判定できれば面白い。

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