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IOCよ、スポーツに政治持ち込むな - 朴斗鎮(コリア国際研究所所長)

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画像を見る 写真)オリンピックの旗を振るIOCバッハ会長 2014年ソチ

flickr : Republic of Korea

朴斗鎮(コリア国際研究所所長)

【まとめ】

・IOCバッハ会長の開会式の挨拶は政治色に満ちたもの。

・北朝鮮の軍事パレードには一言も注文をつけなかった。

・バッハ会長は今後いかなる国の政治にも介入しない原則的姿勢を堅持すべき。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真説明と出典のみ記されていることがあります。その場合はhttp://japan-indepth.jp/?p=38458でお読み下さい。】

2月9日から平昌冬季五輪が始まった。この祭典は、江原道の人たちを始めとした韓国国民と世界のスポーツ関係者が20年の歳月をかけて実現した祭典だ。スポーツ精神に基づく公平性と非政治性の祭典として世界の人々からの祝福が約束されていた。しかし、金正恩の邪悪な介入と文在寅氏の政権的野望、そしてIOCバッハ会長のこれまでにない過剰な政治介入で大きく傷つくことになった。

■政治色に満ちたバッハ会長の開幕演説

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の開会式のあいさつは、政治色に満ちたものだった。彼は平昌五輪で韓国と北朝鮮が合同で入場行進したことで「平和のメッセージ」を発信したと自賛した。しかし平和に脅威を与えている北朝鮮の核ミサイルや開会日の前日に行われた北朝鮮の軍事パレードには一言も注文をつけなかった。

バッハ会長の開会式演説では、北朝鮮に対する政治的配慮はあったものの、強制的な「南北合同チーム」結成で傷ついた韓国女子アイスホッケーチーム選手に対する慰労も韓国国民の傷ついた自尊心への配慮もなかった。

画像を見る

写真)女子アイスホッケー南北合同チーム と バッハ会長、文在寅氏、金与金氏  
出典
IOC MEDIA

バッハ氏は、むしろ政治的意図で結成され進められた「南北合同行進」に対して、「開会式をご覧になっている世界中の五輪ファンのみなさん、私たちはこの素晴らしい行進に感銘を受けました」と自画自賛していた。だがこの一方的評価を下した演説に対しては、多くの人達から「政治不介入を謳ったオリンピック精神に反した演説」として嫌悪感を誘った。

画像を見る 写真)平昌オリンピック開会式の IOCトーマスバッハ会長と 文在寅大統領

出典)IOC MEDIA

バッハ会長と朝鮮半島の南北政権によって急遽結成させられた女子アイスホッケー「南北合同チーム」は、10日のスイス戦と12日のスェーデン戦で、全力を尽くしたものの、それぞれ8対0で大敗した。チームワークと組織プレーに弱点があったことは誰が見ても明らかだった。

スイス戦での試合会場では、政治利用した文在寅、金正恩の妹・与正と金永南、そしてIOCのバッハ会長が揃って「ある種の政治的期待」を持ちながら見守っていた。だがその邪(よこしま)な「期待」は実現しなかった。

画像を見る 写真)南北合同チームvsスイス戦を観戦する文在寅韓国大統領夫妻(中央)とIOCバッハ会長(その右)、北朝鮮金与正氏(右)

flickr : Republic of Korea

試合後彼らは、4年間に渡って韓国選手が行ってきた血の滲む努力と、踏みにじられた心の傷を癒そうとする言葉すらかけなかった。もちろんルールの遵守と公平性を求めるスポーツ精神を強調することもなかった。 北朝鮮の「ゴリ押しオリンピック参加」を認めた功績でバッハ会長は北朝鮮から招待されている。

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