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九州電力にだまされて、さんざんだった今年のクリスマス - 有村眞由美

 遅れてきたサンタクロースならば笑って迎えよう。でも、記者会見のお知らせとなれば、話は別だ。ましてや、毎日問い合わせていたのに、記者会見が開かれたことを翌日の新聞で初めて知らされたとなれば、なおさらだ。

 12月23日の深夜、黒糖酒で久々のほろ酔い気分で帰宅すると、ふだんはおしゃべりな母が、「お帰りなさい」も言わずに、「これ、見てごらん」 とだけ言って、ぬっと手を差し出した。

 見ると、新聞の切り抜きではないか。ご丁寧にマジックペンで「12月23日付」と書いてある。それにしても、母の威圧感。遅い帰りに怒っているのか。

 「きのう(22日)、九州電力の記者会見、やったみたいよ」

 渡された新聞の切り抜きを読むと、確かに前日に九州電力本店で記者会見が開かれていた。一気に酔いも覚めるとは、このことだ。

 22日、私が九州電力社長室報道グループ(以下、報道グループ)に電話で問い合わせたさい、「記者会見の予定はありません。次の約束があるので、もう電話を切ってもいいですか。みんな、出払います」と言っていた、あの直後に記者会見が開かれたのだろう。

 私は19日から22日まで、1日も欠かさずに、報道グループに電話をかけていた。記者会見の日時が決まっても、記者クラブに通知するだけで、フリーランスには通知しないというからだ。その間、誰が電話に出ても、「記者会見の予定はない」と言い切った。

 母が心配するのもわかる。私は見事にだまされた。だけど、九州電力が、どういう体質かは身に染みた。コーポレートガバナンスなど、どこ吹く風だ。

 22日21時ごろ、報道グループは私に電話をかけてきて、「26日11時から副社長の記者会見がある」と通知した。同日19時すぎ、私が資源エネルギー庁電力・ガス事業部政策課の三田紀之課長に電話し、九州電力の記者会見の在り方についてコメントを求めたことと無関係ではあるまい。

 私は万全を期して、25日午後、鹿児島から九州電力本店の所在地、福岡に乗り込んできた。報道グループは「(質問が認められない)オブザーバーで参加してもらいたい」と求めているが、私は納得していない。

 とまれ、今は屋台で長浜ラーメンを食べながら、久しぶりに博多の夜を楽しんでいる。

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