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堪忍袋の緒が切れた? 中国政府が大事故の鉄道部に

 中国高速鉄道の大事故について、26日に入ってから中国メディアの伝えるトーンが変わったと感じます。中国政府は鉄道部をかばいきれないというより、叱責に近い感覚に変化し、敢えて言えば「堪忍袋の緒が切れた」のではないでしょうか。

 がちがちの中央政府メディアである人民日報海外版の論説「高速鉄道:安全性確保を最優先すべき」(7/16 16:49更新)が「高速鉄道の導入以来、鉄道当局の宣伝はほとんどが過度の称賛だったと言える」「今考えると、運行距離で世界首位に躍り出た中国の高速鉄道ではあるが、速度があるだけでは到底不十分だったのだ。胸に手を当てて自問しなければならない。高速鉄道の運営体制は『事の大小を問わず、少しもおろそかにしない』ものだったろうか」と指摘した上で結びの言葉としてこう主張です。「特に23日の大事故については徹底的な調査と処分を行い、的確な教訓を導き出し、高速鉄道の発展において常に安全運営を最優先するようにしなければならない。同様の悲劇を再び起こしてはならないのだ」

 「人民網日本語版」2011年7月25日の「温州の高速列車事故 ネット利用者がミニブログで一部リストを公開」にも驚かされました。事故の死者は鉄道部によると39人に止まっているのに、「事故発生後、乗客の家族がマイクロブログやテレビ、ラジオなどを通じて行方不明の家族や友人の消息を求めており、インターネット利用者も転載して情報集めに協力している」様子をビデオで流しています。あれだけの事故でこの死者数は作為的と感じている我々には納得できる対応です。

 Record Chinaの「<高速鉄道脱線事故>転落車両で遺体の再捜索―中国」は「高速鉄道の追突・脱線事故は26日の時点で犠牲者39人と発表されているが、事故現場に残された転落車両内では再び遺体の捜索が始まっている」と報じました。これで遺体が出てくれば鉄道部の面子は丸潰れになりますし、当事者能力を否定されかねません。一度は埋めてしまった追突車両運転席の掘り起こしもされました。「高速鉄道大事故でも運行停止しない中国政府」で疑問と指摘した感覚が世界標準であることに気付いてもらえたでしょうか。

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