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【1月】スカスカおせちに非難殺到も、クーポン共同購入サイトは安定成長

「食べログ」の「バードカフェ 横浜店」の項目に投稿されたおせち料理の画像
BLOGOSで振り返る2011年:1月
2011年の年明け早々、日本国内で大きな話題となったのが“おせち問題”だろう。

外食文化研究所が当時運営していた飲食店「バードカフェ」は、共同クーポン購入サイト「グルーポン」利用者に向け、通常価格2万1000円の謹製おせち料理を、50%割引となる1万500円で販売した。だが、実際に届けられた商品は、サイトに掲載された表示や内容とは大きく異なるお粗末なものだった。

“スカスカおせち”と呼ばれた同商品には、食材偽装も施され、カマンベールチーズ、才巻き海老、キャビアといった食材を、クリームチーズ、バナメイ海老、ランプフィッシュの卵で誤魔化し、焼ハマグリに至っては入っておらず、計8品が表示と異なった。

また景品表示法では、「通常価格」と表示するためには相当期間の販売実績が必要とされているが、バードカフェにはおせち料理の販売実績がなかったことも判明した。こうした問題が明るみになると、外食文化研究所・水口憲治氏は、1月1日に代表取締役を辞任。翌2日付けのブログでは以下のように釈明した。

広告掲載しました内容と比べてボリュームが足りないことと納品の遅れは、500セットの調理と詰め込みに予想以上の時間がかかり納品が遅れるという事態が発生してしまいました。出来ないと判断しキャンセルの依頼をするべきところを、出来ないものを無理に行ったことがこのような事態を招きました

その後、1月16日には米GROUPONのCEOであるアンドリュー・メイソン氏も謝罪を表明し4月28日には外食文化研究所が行政処分に従い、日経新聞へあらためて謝罪文を掲載した。

この問題について、コンサルタントの山口巌氏は、1月4日のエントリー「グルーポンの正月おせちに思う」の中で、「本来@1万円で売るべきを@5千円で売り、しかも半分の@2,500円をグルーポンに上納すると言う仕組みに抵抗があるし、ある種危うさを感じる訳である」と語っている。2010年に飛躍的なブームとなった共同クーポン購入系サービスは、この問題を機に一時失速することになった。ただし5月からは前年並みの売上を取り戻しており、年間を通じて安定成長を遂げたと言っていいだろう。

■BLOGOSで振り返る“おせち問題”
グルーポンの正月おせちに思う - 2011年1月4日
グルーポンおせち事件を反面教師として「クーポン提供者」の姿勢を学ぶ - 2011年1月5日
グルーポンのおせち料理問題の本質 - 2011年1月4日
おせち料理通販のトラブルに見るブランドの信用力 - 2011年1月5日

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