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  • ヒロ
  • 2018年02月05日 15:45

沖縄名護市長選から感じること

沖縄、名護市長選で新人で辺野古移転容認派が現職を破りました。現職は開票当日、当然勝てるものだと余裕をもって支持者のいる会場に到着したとたん相手方の「当確」がでて茫然自失となったと報じられています。

ここにきて辺野古最前線でなぜ逆転劇が起きたのでしょうか?

8年間の膠着に市民の疲れが出てきたのかもしれません。翁長雄志沖縄県知事と政権とのバトルは激しさの中で政権側がじりじりと押す形となっています。イデオロギーを掲げ兵糧戦を勝ち抜くより、現実問題が全面的に出てきたと言えばごく当たり前の見解になってしまいます。

私がふと思ったのは度重なる米軍のヘリコプターなどの事故が普天間のリスクをより鮮明にし、可及的速やかな安全対策としての移転が必要だ、という発想に繋がった可能性はあるのではないかと思います。

普天間は米軍と一般住宅が隣接し合う関係にあり、個人的にもよくここに住宅を作るなぁ、と思っています。私は普天間は画像でしか見たことがありませんが、アメリカ、ワシントン州やカリフォルニア州あたりの米軍のそばを通ると飛行機がひっきりなしに飛び交い、時として爆音も聞こえます。その周りは通常、軍に勤める人たちの敷地で民間の住宅はそれなりに離れたところにあります。

では普天間において米軍があったところになぜ、寄り添うように住宅地が生まれたか、といえば理由は二つ。一つは米軍の不発弾の処理が米軍の基地のそばから行われたため、基地のそばが安全だったこと。もう一つは米軍とのビジネスであります。

今でも相当の不発弾は残っているとされています。その処理は進めてもらわねばなりませんが、普天間は住宅地として全くふさわしくないところだという進歩的発想をすれば普天間と辺野古、どちらを取るかといえば移転はやむを得ない気は致します。勿論、沖縄県民からは異論は出るはずですが、沖縄そのものが二分されているといってよく、どちらの意見につくかでまるで違った判断になってしまいます。

なぜ、基地は沖縄なのか、という議論はよくあります。鳩山元首相が「県外に」と言った話はあまりにも有名ですが、沖縄になくてはいけない理由はいくつも思い当たります。その中で私が特に気にするのは対中国のポジショニングであります。

沖縄は米軍による軍備を借りてでも絶対的に強くなくてはいけない理由があります。それは琉球王国が中国と冊封関係を結んでいたため、中国が「沖縄はかつて、中国の一部であった」といつでも言い出しかねないためであります。つまり、沖縄が無防備な島であれば中国は確実に好き放題やりかねないのであります。それこそ、中国艦隊が太平洋に抜けるための格好のルートになることもあり得るでしょう。

もう一つは微妙な朝鮮半島の動向でしょうか?今はまだ米軍は韓国と共に戦う意思を持っていますが、仮に朝鮮半島統一があれば駐留米軍は無くなります。北との対峙という理由がないからです。(中国はTHAADを無くすために韓国を操り統一の方向にもっていっているのだろうと察しています。)とすれば、沖縄の米軍の意味するところは大きいのであります。

沖縄の県政は対米軍の話が主体でほかの話はなかなか伝わってきません。かつて中国主要都市、台湾、韓国からも近く、ビジネスの戦略的ロケーションになるとされたのにその話もその後、今一つ盛り上がってきません。

それは県民が一枚岩になれないことも理由になろうかと思います。とすれば、必要以上に米軍の扱いをテーマにし過ぎるよりも県民がより幸福に成長できるようなビジョンを掲げる方が重要ではないかとも感じます。

勿論、県外の人間が好き勝手なことを言って、と思われるかもしれませんが、今の沖縄の県政はやや偏り過ぎていると言わざるを得ません。良い産業、良い労働力を持っている沖縄が発展するための方策をもっと前面に打ち出すべき時期に来たと考えています。

では今日はこのぐらいで。

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