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秋吉 健のArcaic Singularity:iPhoneはSIMフリー版でも実質格安スマホ?拡大の一途をたどる中古携帯電話市場の現状とそのメリットを前向きに考えてみる【コラム】

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中古携帯電話市場を詳しく知っておくと“おトク”なことがあるかも?

みなさんは「中古」のスマートフォン(スマホ)などを購入したことがありますでしょうか。筆者の場合、メインで使用する製品などはほとんどが新品購入ですが、中古でしか手に入らない古いスマホや携帯端末をコレクション的に購入することはよくあり、そのために秋葉原を放浪することがあります(目的もなくうろついていることはもっとよくありますが)。

スマホに限らず、古くはフィーチャーフォン(従来型携帯電話)が「ガラケー」と呼ばれていた時代から携帯電話の中古市場というものは一応存在していましたが、その市場が大きく成長したのは間違いなくスマホが流行り始めてからでしょう。もっと正確に言うならば、携帯電話の0円販売に代表されるような、多額のインセンティブによって価格の補填を行う販売方式が禁止されて以降です。

販売価格の上昇に加え、年々高度化する端末の性能に合わせるように価格も高騰していったのですから、「こんなに高いのなら中古でもいい」と考える人が増えてくるのは必然と言えます。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回はそんな中古市場の現在の流れやメリットとデメリット、そして高額ブランドとして認識されている「あの端末」は本当に高いのか、といったところまでをつらつらとお話してみたいと思います。

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そのスマホ、もっと安く買えるかもしれません

■まだまだ一般に認知されていない中古携帯電話市場

はじめに、現在の日本における中古市場の規模や状況をおさらいしてみたいと思います。MM総研が2017年10月に公開した「中古携帯端末の利用実態と市場規模」によると、中古携帯電話市場の規模は2016年度に191万台となっており、うちフィーチャーフォンが33万台(前年比34.0%減)、中古スマホ市場は158万台(13.7%増)となっています。フィーチャーフォンは中古市場でも急速に縮小しているようです。

また中古携帯電話市場の予想推移では2020年度には245万台にまで拡大すると試算されており、うちスマホは231万台になるとされています。

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スマホの中古市場の拡大が目覚ましい

一方で、中古スマホの購入経験率はわずか4.3%と非常に低い数字であることも調査結果に示されています。非購入者の「買わない理由」としては「前の利用者が不明だから(18.6%)」、「中古端末を生理的に受け付けないから(17.5%)」といった声が上位を占める中、さらに頭1つ抜け出す勢いで多かった意見として「中古端末が売られていることを知らない(31.6%)」といった声があることから、心理的なイメージの悪さ以上に中古スマホが販売されていること自体がそもそも認知されていないという実態が浮き彫りとなりました。

同時に、フィーチャーフォンやスマホ、タブレットなどの端末を下取りや買い取りに出した経験がある人の割合も10%未満となっており、日本国内ではまだまだ中古市場に伸びしろがある状況に思えます。

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秋葉原ではよく見かけるこんな店頭展示も全国的に見ればかなり珍しい

■買い取りと下取りではちょっと違う?

では、一般消費者と中古スマホ市場などはそれほどまでに接点がないのでしょうか。そんなことはありません。例えば、NTTドコモやau、ソフトバンクといった大手の移動体通信事業者(MNO)では、いずれもスマホの下取りプログラムを行っています。またY!mobileやUQ mobileといった通信キャリアも下取りサービスを行っており、楽天モバイルのような一部の仮想移動体通信事業者(MVNO)でも下取りサービスを行っているところはあります。

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NTTドコモの下取り価格一覧

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MVNOで下取り(買い取り)サービスを行っているところは非常に少ない

一般消費者的には、こういった下取りサービスはかつて多くの通信キャリアがキャッシュバックサービスとして行っていた流れから「新しい端末を購入するための割引サービス」程度に考えているかもしれませんが、その実態は中古携帯電話市場へのリユースおよびリサイクルです。

リユースなどと一言で言ってもその流通経路や販売方法などはさまざまで、例えばiPhoneなどは海外への輸出業者に卸されたりAppleが通信キャリアからさらに買い戻し新興国などへリフレッシュ品として販売しているといった噂もあります。

またAndroidスマホであれば直接中古販売業者へ卸したり、リセールバリューの低い端末については解体業者へ売りリサイクル素材として活用するといった市場が構築されつつあります。

ところで、こういった通信キャリアによる下取りサービスと一般業者による買取サービスでは大きく異なる点があります。通信キャリアの場合、上記のように通信キャリア自体が中古端末をそのまま販売するのではなく、一旦製造元の企業に売り戻したり、専門の買取業者に卸して中古市場やリサイクル市場に流されるため、どうしても下取り価格が安くなる傾向があります。

さらに通信キャリアの場合現金での下取りを行うことはほぼなく、ほとんどが機種変更の際の新端末購入代金への充当(割引)として利用されたり、自社サービスの利用時に使えるポイントとして還元することで、ユーザーの繋ぎ止め策として利用されています。ソフトバンクやY!mobileなどは基本的に下取り金額をさらに24回の月額払いとするプランがメインとなっており、下取り総額を受け取るまでに2年掛かってしまうような場合もあります。

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通信キャリアの囲い込み策とは言え、下取りでも2年縛りとなるのは悩ましいところ

これに対し、一般からの買取業者などでは自社で中古端末の販売店舗を持っている場合が多く、買い取った端末を検品およびデータリセットのみで店頭に並べているような場合、中間マージンが掛からない分通信キャリアよりも高めに買い取ることができます。買取業者としても通信キャリアなどから中古端末を卸してもらうよりも利益率が高く、消費者としても純粋に高く現金で買い取ってもらえるため、お互いにメリットの多い市場なのです。

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秋葉原の中古端末買取店「R mobile」

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