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就職活動に臨む学生は”深刻”にならず”真剣”になれ~キャリアセンター職員の語る”シューカツ”の真実~

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合同企業説明会の様子(写真提供:共同通信社)
合同企業説明会の様子(写真提供:共同通信社) 写真一覧

学生は「深刻にならずに真剣になれ!」


―11月23日に新宿で「就活ぶっこわせ」デモが起きたりですとか、Twitter上で「#今の就活を知ってください」タグができたりと、学生側から今の就職活動を変えようとする流れがでてきています。そうした中で、今後の就職活動はどのように変化していくとお思いですか。

沢田氏:このままだと思いますよ。新卒一括採用は企業にとって最も合理的ですから。もちろん、先ほど言ったサブシステムがもう少し柔軟に機能していく必要はあると思いますが、新卒一括採用がこれからも中核となっていくと思います。

―世の中には、成果を上げているベンチャーやニッチな業界で世界トップシェアの中小企業もあります。学生にそういった企業を探すために日経ビジネスやプレジデントを読めというのはハードルが高いのでしょうか。

沢田氏:いや、そんなことはないと思いますけどね。やるかやらないかだと思います。私が2013年卒の学生に対して言いたいのは、彼らはいま「深刻」になっているんです。深刻になって行動が止まっているんですね。合同企業説明会に行く以外にも、行動できること、した方が良いことはあるはずです。12月までの期間にしても同様です。有効に使えた学生は非常に少ないと思います。12月になって、やるべきことが見える化したから慌てて活動している、私にはそんな風に見えます。彼らがやるべきなのは、「真剣」になることなんです。「就職できないかもしれない」と深刻になって立ちすくんでいる。そういう厳しい状況であっても真剣になれば、するべき行動があるはずです。

ビジネス誌や新聞に目を通す、先輩内定者や知人の社会人に会いに行く。真剣になれば、いくらでも社会の扉を開ける手段は見つかるように思います。ですから、私にいわせれば就職活動生のデモなんかは「やることやってからでいいんじゃない」と思ってしまうわけです。

あと、人生はもっと長期戦だってことは知ってほしいですね。「就職活動で失敗したら終わりだ」というような圧力を社会が与えている部分もあると思いますが。

―今年の学生に対するメッセージは「深刻にならずに真剣になれ」ということでしたが、企業の人事に対してキャリアセンターの人間として言っておきたいことはありますか。

沢田氏:2013年卒の採用活動を行う企業側にお願いしたいのは、フローをちゃんと見せてやって欲しいということです。いつ、どんな選考をするのか。学生はみんな4月1日から採用試験するから、短期決戦だと思っていますが、企業側から4月にするのか、6月、8月にもするのかちゃんとアナウンスして欲しい。そうでなければ、多くの学生は4月を逃したら終わりだと思ってしまう可能性がありますからね。

4月以降も採用活動は、普通にしていますし秋採用もあります。むしろ4月以降に初めて採用活動を始める企業もある。こういうことはキャリアセンターが伝えなければいけないことでもありますが、それだけでは学生は実感を持てません。とにかく多くの学生が一斉に動き出したので、置いて行かれないことに必死なのです。なので、企業側にもちゃんと言ってほしいと思います。

また、冒頭で言ったように、人事側としてはもっと仕事の大変な面を見せてあげるようにすることが大事だと思います。学生が選考に参加するかどうかをもっと吟味させるための情報を伝えて欲しいのです。

―人事側の言い分としては「最近の若者は、忍耐力がないから少し厳しい話すると、すぐ引いちゃうんだよね」という意見もあると思うのですが。

沢田氏:それで良いんじゃないですか。厳しい話を聞いただけで心が折れちゃうような若者は、そもそも要らないだろうと踏み込んで考えればいいんです。淡い期待を持たせて、そこでミスマッチが生まれるほうが不幸なことですから。

―一方で学生のこういうところを見てあげて欲しいというような希望はありますか

沢田氏:難しい質問ですね。学生一人ひとりをじっくり見ていただきたい、という通り一辺倒な回答になってしまいます。ただ、とある企業の人事から、こんな話を聞いたことがあります。

ある学生は、面接で全然話すことが出来なかったんですね。志望動機も、自己PRもまともに話すことが出来なかった。なので、人事は「この子ダメだなー」と思っていたらしいんです。面接が終わり、「お疲れ様でした。お帰りください」となって、学生が荷物をとろうとパッと手を広げた時に、手のひらに「○○社は、私の第1志望だ」ってマジックで書いてあったというんです。

「どうしたの、それ」と聞いてみると、拙いながらも「いや、僕は御社がとにかく第一志望なんです」とその学生は言ったそうです。で、人事としても迷ったそうですが、結果的にその学生を採用したそうです。学生の想いを汲み取ってくれたことは、大変ありがたいエピソードです。無論、口が巧ければ良いというわけではありませんが、学生も自分の想いは自分の口で伝えて欲しいところですけどね。

―それはマネする学生が出そうですね。

沢田氏:選考も人がやっていることですし、合理的ではない部分も存在するんですね。面接官も人間ですから。

―本日はありがとうございました。

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