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反知性主義的な『毎日新聞』のツイート

当初から奇妙で失礼なツイートだと感じていたのだが、その後の対応を見て、呆れてしまった。「リベラル」系で知られる毎日新聞のツイッター投稿である。正確には、毎日新聞・統合デジタル取材センターの公式ツイッターの投稿だ。

毎日新聞の「(引用者・注 加計学園の)獣医学部、一般入試に1000人超応募」と題する記事を引用し、「これでいいのか」とコメントを付したのだ。

「これでいいのか」ということは、「これ」に対して投稿者は違和感を覚えているということだ。この引用から考えてみると、1000人以上の受験生が加計学園の獣医学部を受験したことに違和感を覚えているということになる。

受験生がどの大学を受験しようとも別に構わないはずだが、『毎日新聞』は、多くの受験生が加計学園の獣医学部を受験することにご不満の様子である。

私は次のようにツイートしておいた。

需要があったから、獣医学部を作った。それを需要がないのに無理矢理安倍政権が獣医学部を作らせたかのような報道を繰り返してきたことに対する違和感の表明だった。

ここから事態はさらにおかしな方向に進んだ。

毎日新聞は次のようにツイートして、該当するツイートを削除した。

「誤解を招く表現」という言葉が重要だ。

「誤解を招く」というが、誰がどのように誤解すると言うのだろうか?

「これでいいのか」の「これ」は加計学園の獣医学部に1000人以上の受験生が応募したことであり、それ以外のなにものでもないはずだ。この事実に違和感を覚えての投稿だったはずだ。少なくとも、まともな知性の持ち主であれば、誰でもそのように受け取る。しかしながら、『毎日新聞』は、こういう常識的な理解を「誤解」だと決め付ける。いったい、どのように読めば、受験生を傷つける意図がまったくなかったことになるのだろうか?

拙著『「リベラル」という病』は副題を「奇怪すぎる日本型反知性主義」とした。日本型反知性主義は米国の反知性主義とは異なるものだ。「憲法九条があるから平和である」といった「リベラル」たちの非論理的な主張を批判したものだ。

今回、『毎日新聞』は、日本語をまともに読み取る人々の理解を「誤解」と断じたのだから、恐るべき反知性主義的議論を展開したことになる。

一体、『毎日新聞』の記事を誤解せずに読むためには、どのような読み方をすればよいのだろうか?

 もしかすると、『毎日新聞』は、自ら、この新聞は正常な理性をもつ人間が読むべき新聞ではないということを天下にアピールしたかったのだろうか?

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