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水素爆発には建屋にドリルで穴:保安院過酷事故対策

 保安院の過酷事故対策をめぐる小池晃さんのツイッターが話題になっています。「共産党が今日、原子力安全保安院から受けた説明によれば、原発の安全対策が十分だと判断した理由のうち、水素爆発対策ができたと判断したのは、『原子炉建屋に穴を開けるドリル』が揃ったからだそうです」とあって、私もまさかと思ったのですが、何と本当でした。下の写真・図まで付けて、福島原発事故で苦渋をなめた水素爆発には、当面は電気ドリルで穴開けに行くしかないとしています。
 
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 「福島第一原子力発電所事故を踏まえた〜他の原子力発電所におけるシビアアクシデントへの対応に関する措置の実施状況の確認結果について」の本文はこうです。「全ての交流電源が喪失した時において、炉心損傷等により発生した水素が原子炉建屋内に漏れ出した場合、原子炉建屋内への多量の水素の滞留を防止するため、原子炉建屋屋上に穴あけにより排気口を設けることとし、穴あけ作業に必要な資機材(ドリル等)を配備し、または手配済みであることを確認」「水素が滞留する前に作業が完了できること等、作業の安全性や確実性を十分に考慮した手順書を整備する」「原子炉建屋屋上に梯子を通じて登り作業資機材を運び上げる作業、建屋天井を模擬したコンクリートに資機材を用いて穴を開ける作業が実施可能(事例として、事務所出発から穴あけ完了までに約80分)である」

 福島事故でもドリルで穴を開けて水素ガスを逃がす議論があって、電気ドリルでやれば引火するとして避けられたと記憶します。だから「ガスが溜まる前に行って、穴を開けてこい」になっているのですが、全電源喪失で過酷重大事故が進行している混乱の最中に、誰が適切なタイミングで指示を出せるのでしょうか。行かせるタイミングを誤れば爆発させに行くことになるのですよ。

 ここは中長期策としている水素ベント装置を突貫工事でもして付けるべきでしょう。欧米では水素ガスの対策設備を備えることが常識になっており、東電にも前々から設置が勧められていた、因縁があります。設備増設には安全審査が必要だとかの議論になるのでしょうが、机上の想定でドリルで穴を開けに行ってよいとする発想こそ、安全審査にかける必要があります。こんな安全対策で、定検あけ原発再稼働に疑問を持つ知事たちを説得できるはずがありません。

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