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高濃度放射能水10万トンは格納容器破損のツケ(追補)

 東京電力が3日、福島第一原発で発表した高濃度放射能汚染水10万トン(72万テラベクレル)はあり得ると思える放射能量ではありますが、表に出るとやはり衝撃的です。これまでに大気中に放出されたと推定される量37〜63万テラベクレルを上回っていますし、原子炉建屋の地下や原発構内の溝に溜まっている存在なので、コンクリートの壁が周辺環境との間の残っているだけです。鋼鉄製の格納容器が1〜3号機とも破損し、一方で核燃料への冷却水を流し続けているツケです。

 工学的にはコンクリートのさほど厚くない壁に密閉性を求める方が非常識ですし、施設が大地震と大津波を経た現状ではかなりのひび割れを想定すべきですから、もっと悲観的です。東京新聞の「高濃度汚染水10万トン超」に「松本純一原子力・立地本部長代理は『危険水位に達しても漏れないよう対策を取っているが、完全とは言い切れない。また、現段階でもごく微量の汚染水が地下水へ漏れている可能性もある』と説明」とありますが、地下水への漏出はあるものとして観測する態勢を早急に整えるべきです。

 設置工事をほぼ終えた浄化システムの稼働や貯蔵タンクの追加設置が今後、汚染水があふれるかのポイントである報道になっていますが、東電の相変わらない楽観的、希望的見通しにマスメディアが相乗りしていては困ります。高濃度放射能水は刻々と周辺環境に出ているとみるべきです。ちなみに旧ソ連のチェルノブイリ原発事故での放出は520万テラベクレルと言われます。

 【6/4夕に追補】1号機の原子炉建屋で配管のすき間から湯気が立ち上り、1時間当たり3000〜4000ミリシーベルトの極めて高い値の放射線量が測定されました。地下にある格納容器下部、圧力抑制室の湯気が出てきているとみられます。放射能の環境からの隔離原則が無惨に崩壊した様を象徴していて、本当に再び閉じこめられるのか、空恐ろしい気分です。溶けた核燃料が格納容器底に落ち、下図のような状態になって圧力抑制室に穴が開いた恐れがあります。



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