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安倍首相の危険な所信演説

 重要な通常国会がスタート、札幌でも道労連の皆さんなどと「働き方改革」や9条改悪をさせないと街頭から訴え!

 かなり厳しい寒さでしたが、3000万人署名に協力される方(中標津町から!)もいて励まされました。



 私もマイクを握り、安倍首相の「言葉に惑わされないで」と呼びかけました。

 これまでも、実態は集団的自衛権を可能にするのに「平和安全法制」と言い、国民の内心にまで踏み込むことを「テロ対策」だと合理化し、今度の「働き方改革」だって「世界一企業が活動しやすい国」のための働かせ方改革ではないのか。

 「柔軟な働き方」として、これまでの雇用慣行を壊して労働者を個人事業主化していけば、企業の社会保険料負担などを軽くすることができるし、あらゆることが労働者の「自己責任」となるかもしれません。

 「高度プロフェッショナル制度」は、つまりのところ残業代ゼロとなり、初めは限られた範囲でも拡大していく恐れがあるのは、派遣労働の拡大の歴史からも明らかです。

 過労死が社会問題しているのに、残業は月45時間とする厚労大臣告示を超えて月100時間までを上限とするのでは、過労死を促進するものになります。

 本当に「働き方改革」とするのなら、長時間残業の厳しい規制、最低賃金の引き上げ、無期雇用転換のルール、性の違いによる働く環境の格差是正、パワハラ・セクハラ撲滅など急ぐべきではないのでしょうか。









 安倍首相の施政方針演説を聞きながら、あわせて「人づくり革命」に注意が必要だと感じました。高等教育にかかる費用などの負担を軽減することを誇らしげに述べましたが、ここまで高学費にしてきたのは自民党政権だったのですから、マッチポンプのようなものです。

 ともかく学ぶ権利を保障することは重要ですが、演説では「大学の在り方」にも触れて「人づくりにも意欲を燃やす大学に限って」無償化の対象だとしています。つまり「学ぶ権利の保障」ではないのです。「多様な学び」のパラフラフは、冒頭から小学校での道徳の教科化とともに「公共の精神」が持ち出されてきます。

 「あらゆる人にチャンスがあふれる一億総活躍社会」というのは、政治や財界側が願う「人づくり」=「人選び」の土台づくりになるのではないでしょうか。

 行政データの民間開放や「林業改革」のもとでの森林集約、IR=カジノ推進なども打ち出したことは、大企業・財界がまさに「活動しやすい」環境で、個人データや財産、安心の住環境はどうなるのでしょうか。

 そして外交では、北朝鮮情勢を持ち出して安保法制=戦争法を合理化するなど、みずからの対話拒否姿勢を正当化し、専守防衛の「従来の延長線上」ではない防衛力を志向するなど踏み込んだ内容には危険さを覚えました。

 沖縄・辺野古での新基地がさらなる負担となる事実には触れず、日米同盟の「強固さ」を誇るなど、まったく沖縄県民の声に背く姿勢は変わらず。

 そして憲法については、憲法審査会での議論を各党に呼びかけました。安倍首相は自民党の会合で、改憲は「実現の時」だと決意を示したと報じられています。3月の党大会までに、自民党でも改憲案をまとめるようです。

 本当に、重要な国会となりました。これまでも自民党政権は、大企業・財界を優遇し、米国いいなりと言える政治を進めてきました。しかし安倍政権は、そのどちらをも極限にまで突き進み、新自由主義と軍国主義とが入り混じった危険な状況だと思います。

 しかも野党の質問時間まで減らしにかかるとは、政府・与党が一体となった異論つぶしではないのか。国会論戦とむすび、安倍政権を変える世論を広げるためにがんばります。

【今日の句】どの町も 問わず大雪 お気をつけ

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