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働き方の本当の改革とは?

働き方改革のニュースや記事をみない日はないと言っても過言ではないのですが、概ね、時短や休みの確保といった対策が多いかと思います。過労で自殺する人が陥っていたのは過剰な労働時間だったとする結果を受けての話ですが、なぜ、過剰労働時間になったか、その本質を追求したものはあまりない気がします。

実は私は今、相当の繁忙状態にあります。12月の中旬から1月中旬の1か月に休んだのはたった1日でした。それも1月1日に風邪でひっくり返っていただけであります。クリスマスも大晦日もすべての土日もとにかく仕事をしないと追いつかない状態にあります。ですが、私は死にそうにもないし、別に普通に粛々とこなしています。

私の周りでも自分で事業をしている人ほど困苦を感じていないようです。夜中の1時とか2時に仕事のメールが平気で来たりするのですから私より狂っているワーカホリックの人も多いということでしょう。何故かといえば仕事が好きだから、これに尽きると思います。同じ仕事の繰り返しでも常に改善を考え、それこそスプレッドシートを変えてみたり、マーケティングの文言を変えてみたりといつもプラスアルファの作業をしています。つまり、ルーティーンワークがないのであります。

私がサラリーマンをしていた時、「今日は徹夜になる」ということが時たまありました。あれは苦痛でした。なぜなら徹夜を皆で共有しなくてはいけなかったからです。そんなの一人徹夜すればいいし、そもそも徹夜する意味は何処にもなかったのですが、「一応」「念のため」「いざというときの為」などという言葉と共に「お前も付き合え」「俺一人では心細い」といった女子高生同士の「トイレに一緒に行こう」的なノリでありました。

やりたくない仕事といやいや仕事はカラダに堪えます。それ以上に効率は上がらず、精神的にもダメージが大きいのです。過労死や過労が原因で会社を辞めていく人の多くはこの悪循環に陥っているのかもしれません。つまり、嫌な仕事だから作業がはかどらず、時間ばかりが経つ、結果として睡眠不足や自分の時間が無くなり、ストレスを貯める、ということではないでしょうか?

言い換えれば「ちょっと待て、その作業は本当に必要なの?」と作業工程をすべて振り返るぐらいではないと働き方改革の究極の断行はできないように思えます。

かつて株主総会に向けた想定問答集づくりの手伝いをやらされたことがあります。各部署からかき集めた相当分厚い問答集を取りまとめて議長である会長が読むのですが、その作業たるや上へ下への大騒ぎで私はこれは祭りごとか、と真剣に思ったぐらいです。

国会の質問も同様で官僚やその部下が想定問答を作り、国会の質問に備え控えて何かあった時すぐ対応できる臨戦態勢を整えています。個人的にはそんなのやりすぎでしょ、と思います。質問する側も一字一句を拾いあげて上げ足を取る悪癖があります。メディアを通じたバッシングすらあります。しかし、これが本質の仕事かといえばそうではないことはご理解いただけるでしょう。

日本の働き方は基本的に減点主義です。つまり、何もしない人ほど有利になる仕組みです。何かやって失敗すれば出向、左遷、降格など様々な罰が待ち構えています。「半沢直樹」がいい例で彼はやりすぎたので出向させられたのであります。

これを加点主義に変えていく必要はあるでしょう。一部の創業型経営者、例えば柳井正氏や永守重信氏は失敗を評価しています。そこまで広い心とそれを受け止める社会を醸成する必要がありますが、チャレンジして前向きの仕事を増やしていかないと仕事=苦痛なことに成り下がってしまいます。これではキリスト教のアダムとイブが食べてはいけない木の実を食べて罰として労働させられた話と同じになってしまいます。

勿論、仕事を楽しくするのは簡単ではありません。しかし、若い経営者が仕切る比較的新しい会社、例えば前澤友作さんのスタートトゥディ(ゾゾタウン)とか藤田晋さんのサイバーエージェントなどは働き方を根本的に見直しています。

もちろん、人によりもっとがちがちのルールの中で縛られるのが好きだという方もいます。が、世の中は緩い労働スタイルに代わってきているのは確実です。「組織」なんていう堅い言葉を使わずに「チーム」「仲間」といった名称の変更だけでもイメチェンになるでしょう。そのためにはまず頭の堅いおじさま方の脳内筋肉をほぐす訓練からスタートするのが働き方改革の第一歩だったりするのでしょう。

では今日はこのぐらいで。

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