アメリカでトランプ氏が大統領に就任して1年になります。その間、「アメリカ第一」を掲げて、アメリカが引っ張ってきた多国間主義を覆して、やりたい放題、といった感じです。
温暖化防止のパリ条約からも脱退し、オバマ大統領が作った温暖化対策を次々に撤廃して、環境保護局の予算を削り、途上国の温暖化対策を支援する基金への拠出も止めています。
アメリカでもカリフォルニアの山火事やニューヨークでの極端な寒さによる凍死まで出ているのに「温暖化はでっちあげ」などという大統領を選んだ不幸だと思います。
アメリカが主導したTPP(環太平洋連携協定)からも離脱し、ユネスコ(国連教育科学文化機関)からの脱退も決めています。また、エルサレムをイスラエルの首都と認定し、中東をさらに不安定にしています。
さすがにメキシコ国境に壁を作る計画は実行されていませんが、人種差別の発言、先日もハイチやアフリカ諸国を「便所のような国」と言ったり、女性蔑視の発言をしたり、大統領として以前に、人として人権感覚に欠けていすぎです。
それでも、貧しい白人労働者など白人からの支持は高いままということで、アメリカが病んでいて分断されていることを感じさせられます。
議会上院では、与野党の対立が続いて、政府の暫定予算が切れる前に、新たな予算案を可決することができず、トランプ大統領の就任から1年となる20日、政府機関が一部閉鎖される事態となったと、先ほど報道されています。
トランプ大統領は、午前11時まで、一人で部屋にこもってテレビ、電話、ツイッターという過ごし方をしていて、ますます人の意見に耳を傾けなくなっている、ということです。
こういう状態だからこそ、仲良し?の安倍総理は、もっと耳の痛いことを言う必要があると思います。