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- 2011年12月19日 04:56
【ギフトカード】、家電に必須の販促!150ドルの一杯分コーヒーメーカーには販促まだ?
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■クリスマスプレゼントで最も人気となっているのはギフトカードだ。調査会社デロイト社によると、ギフトカードは8年連続で人気NO.1となっている。全米小売業協会(NRF)によると、今年のクリスマス商戦では、ギフトカードへの総支出額が278億ドルに上ると予想。ギフトカードを購入する割合は10人中8人の割合だ。1枚当たりの額面も一昨年の41.48ドルから43.23ドルへ上昇している。ギフトカードが贈り物として一般化していく中で、ギフトカードを販促として利用するチェーンも少なくない。クリスマスまで最後の1週間となるセールでは、ターゲットがギフトカードを販促に使っている。
ターゲットの12月18日~24日までセールでは多くの家電製品に10ドル~75ドルのギフトカードがつく販促を行っている。30ドルのブルーツース・ヘッドセット、109ドルのアイポッド/アイパッド用スピーカー、119ドルのミニコンポーネントシステム、300ドルのプレステ3(320GB+ゲームソフト)のそれぞれ10ドルのギフトカードがついてくる。129ドルの8GBアイポッド・ナノ、99ドルの電子書籍リーダー・ヌックには15ドルのギフトカード、199ドルのヌックカラーや150ドルのWiiゲームには20ドルのギフトカード、アイポッドやアイパッドで操作する300ドルのワイヤレスミュージックシステム、300ドルのヘッドフォンには30ドルのギフトカードが進呈される。さらに200ドルのXボックス360(4GB)には50ドル、500ドルやサムスン・ギャラクシー・タブ10.1には75ドルのギフトカードがついてくるのだ。
アイフォンやアイパッド等のアップル製品は、基本的に大幅な値引きは不可となっている。ギフトカード販促により、メーカーにとっても安易なディスカウントをさせないということで協賛が得やすいのだ。今後もギフトカード販促は増えるだろう。
トップ画像:ターゲット12月18日~24日の広告(2ページ~3ページ)。クリスマスまで最後の1週間となったセールではギフトカード販促を行っている。上記以外には、195ドルの8GBアイポッド・タッチに40ドルのギフトカード、299ドルのサムスン製32インチ液晶テレビ(720p 60Hz)には30ドルのギフトカード、400ドルのパナソニック一眼レフデジカメには75ドルのギフトカードがついてくる。200ドルのタイルフロア専用お掃除ロボットには20ドル、400ドルのお掃除ロボットには70ドルそれぞれついてくる。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ギフトカードを販促に使った最初の事例はウォルマートだったと記憶しています。2009年のスーパーボウルで、ウォルマートはソニーの液晶テレビ販売で100ドルのギフトカードをつけて販売しました。当時1,298ドルのテレビを100ドル値引きする代わりに、ボーナスとして100ドルのギフトカードを進呈したのです。ギフトカードをつけることで、メーカーにとってみれば価格競争による不要な値崩れを防ぐことができます。また、ウォルマートにとっても100ドル値引きをするより、ギフトカードで100ドル分を購入してもらえれば利益になります。ギフトカードを進呈することで、返品時には返金からギフトカードの使用した額面を差し引かれることで、返品を抑える抑止力ともなりえるのです。アップルなど値引きをさせたがらないメーカー商品にギフトカード・ボーナスが一般的になっています。
⇒最近では、生活家電製品にもギフトカードをつけて販促しています。例えば、掃除機やお掃除ロボット等、20ドル~70ドルのギフトカードをつけて販促しています。ほかには100ドルの女性用カールドライヤーに15ドル、150ドルと180ドルのブラウン製シェーバーには25ドルのギフトカードと、高額な理美容家電にもギフトカード販促です。2週間前には高額なミキサーなどのキッチン家電にもギフトカードがついていました。ところで、キッチン家電で最近良く売れているのが、シングル・サーブ(一杯分)用のコーヒーメーカーです。150ドルのキューリオグ(Keurig)コーヒーメーカーとコーヒーカートリッジは、広告で見かけない週はないほど目にします。現在、アメリカで一杯分コーヒーメーカーの普及率は8.5%になっています。そしてさらに、この市場もまだまだ成長の伸び代があるということで見られています。
ギフトカードも一杯分コーヒーメーカーも「超お手軽で便利」ということですね。
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ターゲットの広告からキューリグのコーヒーメーカー(120ドルと180ドル)とコーヒーカートリッジ(16~18パックで12ドル)。キューリグは100ドルを超えてコーヒーメーカーとしては高額だが、シングルサーブ・コーヒーメーカーの8割を押さえている。
■クリスマスプレゼントで最も人気となっているのはギフトカードだ。調査会社デロイト社によると、ギフトカードは8年連続で人気NO.1となっている。全米小売業協会(NRF)によると、今年のクリスマス商戦では、ギフトカードへの総支出額が278億ドルに上ると予想。ギフトカードを購入する割合は10人中8人の割合だ。1枚当たりの額面も一昨年の41.48ドルから43.23ドルへ上昇している。ギフトカードが贈り物として一般化していく中で、ギフトカードを販促として利用するチェーンも少なくない。クリスマスまで最後の1週間となるセールでは、ターゲットがギフトカードを販促に使っている。
ターゲットの12月18日~24日までセールでは多くの家電製品に10ドル~75ドルのギフトカードがつく販促を行っている。30ドルのブルーツース・ヘッドセット、109ドルのアイポッド/アイパッド用スピーカー、119ドルのミニコンポーネントシステム、300ドルのプレステ3(320GB+ゲームソフト)のそれぞれ10ドルのギフトカードがついてくる。129ドルの8GBアイポッド・ナノ、99ドルの電子書籍リーダー・ヌックには15ドルのギフトカード、199ドルのヌックカラーや150ドルのWiiゲームには20ドルのギフトカード、アイポッドやアイパッドで操作する300ドルのワイヤレスミュージックシステム、300ドルのヘッドフォンには30ドルのギフトカードが進呈される。さらに200ドルのXボックス360(4GB)には50ドル、500ドルやサムスン・ギャラクシー・タブ10.1には75ドルのギフトカードがついてくるのだ。
アイフォンやアイパッド等のアップル製品は、基本的に大幅な値引きは不可となっている。ギフトカード販促により、メーカーにとっても安易なディスカウントをさせないということで協賛が得やすいのだ。今後もギフトカード販促は増えるだろう。
トップ画像:ターゲット12月18日~24日の広告(2ページ~3ページ)。クリスマスまで最後の1週間となったセールではギフトカード販促を行っている。上記以外には、195ドルの8GBアイポッド・タッチに40ドルのギフトカード、299ドルのサムスン製32インチ液晶テレビ(720p 60Hz)には30ドルのギフトカード、400ドルのパナソニック一眼レフデジカメには75ドルのギフトカードがついてくる。200ドルのタイルフロア専用お掃除ロボットには20ドル、400ドルのお掃除ロボットには70ドルそれぞれついてくる。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ギフトカードを販促に使った最初の事例はウォルマートだったと記憶しています。2009年のスーパーボウルで、ウォルマートはソニーの液晶テレビ販売で100ドルのギフトカードをつけて販売しました。当時1,298ドルのテレビを100ドル値引きする代わりに、ボーナスとして100ドルのギフトカードを進呈したのです。ギフトカードをつけることで、メーカーにとってみれば価格競争による不要な値崩れを防ぐことができます。また、ウォルマートにとっても100ドル値引きをするより、ギフトカードで100ドル分を購入してもらえれば利益になります。ギフトカードを進呈することで、返品時には返金からギフトカードの使用した額面を差し引かれることで、返品を抑える抑止力ともなりえるのです。アップルなど値引きをさせたがらないメーカー商品にギフトカード・ボーナスが一般的になっています。
⇒最近では、生活家電製品にもギフトカードをつけて販促しています。例えば、掃除機やお掃除ロボット等、20ドル~70ドルのギフトカードをつけて販促しています。ほかには100ドルの女性用カールドライヤーに15ドル、150ドルと180ドルのブラウン製シェーバーには25ドルのギフトカードと、高額な理美容家電にもギフトカード販促です。2週間前には高額なミキサーなどのキッチン家電にもギフトカードがついていました。ところで、キッチン家電で最近良く売れているのが、シングル・サーブ(一杯分)用のコーヒーメーカーです。150ドルのキューリオグ(Keurig)コーヒーメーカーとコーヒーカートリッジは、広告で見かけない週はないほど目にします。現在、アメリカで一杯分コーヒーメーカーの普及率は8.5%になっています。そしてさらに、この市場もまだまだ成長の伸び代があるということで見られています。
ギフトカードも一杯分コーヒーメーカーも「超お手軽で便利」ということですね。
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ターゲットの広告からキューリグのコーヒーメーカー(120ドルと180ドル)とコーヒーカートリッジ(16~18パックで12ドル)。キューリグは100ドルを超えてコーヒーメーカーとしては高額だが、シングルサーブ・コーヒーメーカーの8割を押さえている。