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  • mkubo1
  • 2011年12月17日 00:29

なぜユーロ安なのか 【来年は世界で量的緩和を実施か!】

昨晩、ドラギECB総裁がSMP(証券買取プログラム)は、「永久でもなければ無限でもない」と言っていました。

「大事なことは、各国が、自ら最初の行動を起こすこと」だとも言っています。

外部からの救世主はないと。

いままでの主張となんら変わりなく、ECBは(ドイツも同じ)、SMPが各国の財政再建を怠る原因になってはいけないと言っているのです。

ですから、SMPには、消極的な姿勢を見せているのです。

ところがECBは、今年の8月以降、バランスシートの拡大を積極的に進めており、7月末の1兆9000億ユーロから11月末の2兆4500億ユーロまで、約30%も拡大しているのです。

これは、世間で言われている以上に、ECBは金融緩和を行っており、金融面から景気を下支えしていることになります。

ほとんどは、SMPによって、バランスシートを拡大させています。

一方、FRB(ドル)はこの間、2兆9000億ドルから2兆8500億ドルへとバランスシート(BS)をやや縮小していました。

つまり、ユーロは30%増、ドルは微減となれば、為替は自然とユーロ安ドル高へと動くものです。

逆に今年の6月までは、QE2の影響でFRBのBSが拡大し、ECBの方は微減でしたので、ドル安ユーロ高となっていました。

まさに、ドルとユーロの需給関係通りに動いているのです。

しかし、12月14日発表のFRBのBSは、2兆9275億ドルと過去最高に拡大しました。

これは、FRBがECBや日銀を通して超低利でドルの資金供給を行ったからです。

まあ、この程度では、ユーロドルの値段に大きく影響を与えるほどではないと思います。

あと、日銀(円)なのですが、その間(8月から11月)、約8% ほど拡大しています。

このような状況ですので、ユーロがある程度安くなるのも、自然な流れかと思います。

今後も、ECBは、FRBのように事前に宣言して(QE2のように)証券を買い取ることはしないと思われますが(欧州各国がECBの債券買取を期待して、財政再建を怠る可能性があるからです)、金融システムを守るためにも、また、景気を維持するためにも、量的緩和を継続するものと思います。

来年は、ECBは同じペースでSMPを行うとして、約2000億ユーロ程度、もしくは、それ以上のバランスシートの増加が予想されます。

さらに、400億ユーロのカバードボンドの買い入れもあります。

となりますと、FRBが何もしなければ、ドルはさらに強くなる可能性が高いのです。

それは、困りますから、すでにささやかれているように、5000億ドルから6000億ドル規模のQE3を実施してくる可能性があります。

もちろん、米国の景気にもよりますが、かなりハト派的な政策が実行されるのではないでしょうか。

時期としては、これまた、景気次第になるのでしょうが、期待インフレ率(5年フォワードレート)の低下が見られれば、即実施の可能性もあります。

昨日も書いたように(「米国の懸念」)、米国経済が2012年1Qで失速しようものなら、つまり、雇用の改善のトレンドが終了するとか、S&Pケースシラー指数が底割れするなどの現象面が現れたら実施するのだと思います。

となりますと、欧米で、約1兆ドルの量的緩和が起きる可能性もあるので、もし、そんなことになると、リスク資産は上昇することになるのだと思います。

問題は、日銀ですね。

大事なのは、絶対量でなく、変化率なわけです。

ドルが3兆ドルから6000億ドル増やし、ユーロが2兆5000億ユーロから2500億ユーロ増やすとすれば、日銀も145兆円から15兆くらい増やさないと欧米に追いつけませんね。

何だか、来年は、世界中で、量的緩和策や金利低下が起こりそうな予感です。

となると、一時的であれ、リスク資産は、上昇するのかも知れませんね。

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