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iPhone10年。スマホの次に来るものは?

日本でスマートフォンブームに火をつけたiPhone3Gが日本で発売されて今年で丸10年になります。スマートフォンをスマホと略す言い方も定着し、もう誰もが手放せないような存在になりました。

機能も年々、充実し、もう行き着くところまで行った感もあります。そこで、昨今は「スマホの次は何だ?」という記事を見かけることが多くなりました。(ちなみに「after smartphone what’s next」でググって見ましたら、なんと4,190万件がヒットしました!)

最近の論調は、<音声で操作できるアマゾンエコーなどのスマートスピーカーが次の主役>という見方が目立つように思いますが、「そうじゃない!」という主張がデバイスに疎い当方にも伝わる43枚に亘るスライドに出会いました。(残念ながらリンクを貼れません)

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ビジネスとテクノロジーに特化したニュースサイトBusiness Insider(BI)のプレミアムサービスであるBI Intelligenceで昨年末に公開されたものですが、BIのニューズレター購読者に先週末に無料公開されて目にしたのです。一つの見識だと思いますので、内容をまとめてみます。

まず、「スマホは革命的デバイスだ」として、そのアメリカでの普及速度が他の電子機器に比べて圧倒的に速いことを示します。

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そして、今や「米国の全人口」の8割近くに達し、「Digital Time」はパソコン使用時間をはるかに凌ぐことを示し、スマホは、他人との連絡、カメラ、音楽、地図、テレビ、ゲーム、財布、検索となんでも出来るので「スマホは我々のデジタル生活の中心である」と説きます。

そしてBI Intelligenceのデータを元に、もし、スマホを家に忘れて外出した場合「時間があれば取りに帰る」が37.9%、「一日が台無しになる」が14.3%で「気にしない」の11.3%を大きく上回ることなどを挙げ、「私たちとどこにでも一緒に行くのが特徴だ」とします。

そこで「スマホの次は何なんだ?」というわけですが、ここでナビゲーターになぜか「火星人」キャラクターが登場して、まずスマートウォッチを検討します。

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腕時計スタイルですから、これもスマホ同様、どこにでも一緒に行きます。睡眠中も、と言う24.9%を含め、毎日、身につけている人は67.5%。でも、家に忘れてきても、取りに帰る人は3.7%に止まり、「忘れても気にしない」が72.2%でした。

そしてその用途も、「フィットネスの数字を確認する」「時間を見る」「メッセージをチェックする」などが主なことから「簡単な目的のハブに止まる」「メディア消費には使わない」と判断します。

そして、スマートウォッチの普及が遅れていることも指摘した後、スマホとの対比したのがこの表。

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ユーザーと何処へでも一緒に行く以外、スマホと同じものはない。誰もが持ってるわけじゃないし、デジタル時間の殆どを消費するためのものじゃないし、デジタル生活の中心でもない。だからスマートウォッチはスマホの次になれない、と言うわけです。

次の候補はコネクテッドカーです。AT&Tその他の調査を総合して、インターネットと繋がった自動車は咋2017年に5割を超え、2025年には今のスマホ並みの78%に達すると推定します。

そして、今は限られたエンタメ、ナビ、運転アシストなどですが、将来的には自動運転、ストリーミングなどの幅広い娯楽、乗員の好みに合わせた行き先アドバイスなどに進化するようです。

米国では自動車での通勤時間が伸びる予測があるので、コンテンツを消費する時間も増えることなどを勘案して、スマホと対比した表はこれ。

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決定的なのは、「何処へでも一緒」が不可能なことです。仕事場や寝室には持ち込めない。だから、これもスマホの次になり得ない。

三つ目は、世間的には”本命”視されているスマートスピーカー。これもいくつかの調査結果を総合して、昨年は米国世帯への普及率が1割を超えたところですが、5年後の2022年には47.5%に達すると見られます。

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手を使わずに操作出来る特長があり、ユーザーはすでにいろんな風に活用しています。でも、これを外に連れ出すことは出来ません。

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ですから、スマートスピーカーもスマホの次になり得ない。

じゃあ、スマホの次もスマホなのか?ナビゲーターの火星人の指摘はこうです。

♯1「デバイスの支配は終わった」 ♯2「コンテンツはどこにでもある」

そしてこのグラフが提示されます。

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スマホが支配していた時間が将来は、コネクテッドカーやスマートスピーカーに分散されるという見立てです。

そして「火星人」の三つ目の指摘はこれ。♯3「消費者はシームレスな経験を期待する」。そして、結論はこうなりました。

「過去に於いては、デバイスが全ての環境を支配していた」。しかし「未来に於いては、環境がデバイスを決める」

つまり、スマホの次は何だ、何だ、と騒ぐのはナンセンス。使う場所=環境で最適なものを自然に使い分けるのが当たり前になる、というのが火星人の御託宣ということです。私も何だか火星人に洗脳されかかっています。

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