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暴力を笑いものにする人たち それを見て笑う人たち

 ツイッターで流れていましたが、本当にひどいものを見てしまいました。



 この問題がわかりやすく解説されているのがこちらです。

ベッキーにキック痛打 ダウンタウン年末特番―国連、憲法の視点からも最悪」(ジャーナリスト志葉玲 命で語れ! 日本と世界)

 日テレの番組だそうですが、ここに名前が挙がってくる芸能人がダウンタウンの浜田雅功、松本人志たちだそうです。放送局は日テレです。

 暴力を振るうことも「シナリオ」になっているのでしょうが、そうした企画自体、異常であるし、ベッキーさんが嫌がる姿が仮に演出であったとしても、そうした姿をさらさせること自体に非人間性を感じるわけです。

 笑って見ている人たちが何と下品に見えることでしょう。

 その口実が「不倫」だそうです。これもまた異様なものです。

 以前、「不倫」によってバッシングされ、それによってテレビなどから干された状態になっていたベッキーさんにとっては、こうした番組であろうと出番さえあればいいという発想になったのかもしれません。

 もともとはバッシング自体が異常でした。

片岡英彦氏からの「反論」なるものにコメントしておく 乙武洋匡氏の今回の問題は一個人の不倫問題ではない

 そうした状況に追い込まれた中で、何でもいいからということで承諾したのでしょう。もしかすると、「お笑い」の中でネタとして扱うことで「禊(みそぎ)」を済ますことでき、ベッキーさん自身がこれで復権できると思っていたのかもしれません。

 でも、そんなことをしたら今後、ずっと「不倫」がついて回りますよ。

 これでは見世物にさせられてしてしまっており、暴力をネタに笑いにするのは異常なのです。

 この番組を視聴して同じように笑っている人たちはいるでしょうか。やっぱり笑っているような人もどうなんだろうと思います。

 お笑い番組なんだから、暴力を振るわれた方だって承知の上だろ、何を騒ぐんだという言い訳が聞こえてきますが、それで笑うことが免罪されるようなものではありません。

 以前から映画やアニメの中にも暴力的なシーンで笑いをとろうとするものはありました。

 宮崎駿監督の未来少年コナンの一場面ですが、少年2人が大人たちによって暴力を受け(その場面はありません)、目は腫れ上がり、アザだらけとなっています。

 これは少年2人が大人を手玉にとって海に突き落としたことへの報復として行われたものです。

[画像をブログで見る]

 このようなことが目の前で行われれば、笑いどころかこの虐待に怒りが向けられるでしょう。

 これは映画やアニメだから実際には虐待が行われていないという「安心感」から笑ってみていたというものですが、とはいえ、今の観点からみれば気持ちのいいものでもありません。こういった場面により笑いをとろうとする手法は時代の流れとともに変わっていくべきものです。

 少なくとも生身の人間に対して暴力を振るうことを「お笑い」とすることはもはや「笑い」ではなく、イジメと同じ構造であり(断れない、拒否できない人を対象にしている)、このような番組が正当化される余地はありません。

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