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今年メディアを支配したのは、猫と相撲取りだった。

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2017年が去ろうしている。

1年を振りかえる、といっても人間の記憶はついつい最近のことが印象に残る。何かの番組で「今年活躍した人」というアンケートをやっていたけど、大谷翔平が2位だった。

ケガなどもあり、もっといい成績の年はあるけれど、メジャーへの挑戦がニュースになったことで錯覚が起きたのだろう。

そんなこともあるので、今年印象に残った、というか無理やり残されたのは、相撲取りが右往左往する姿だった。

もう、あほらしくなって、普通のニュースすら見なくなったくらいだけど、ネタ枯れの年末まで引っ張ってNHKのトップを取るのだから、相撲協会も大したものじゃないか。

あの暴行によって、結果的に相撲取りは電波を、というかマスメディアを占拠した。

いい悪い以前に、まずは認知をとる。古典的メディア戦略だけど、あきれると感心するは紙一重だよ。

そういうわけで、今年終盤のメディアは相撲取りが怒涛の寄り身を見せたわけだが、別のところから、メディアの支配を狙っている奴らがいる。

猫だ。

妻が見ているのを脇目で眺めるだけの大河ドラマだけど、猫がちらちら出たらしい。最終回では、ラストシーンも猫だったという。猫はマスだけではなく、むしろネットのあちらこちらに潜んでいる。どうも、メディア支配をもくろんでいるのではないか。

そんなことを思っていたら、『猫はこうして地球を征服した』という本が出たことを知った。副題には「人の脳から、インターネット、生態系まで」とある。書いたのは米国人のようだから、日本だけのことではないのだろう。
そのスケールは相撲取りの比ではない。

そういえば、秋以降はパンダで大騒ぎになったが、あれも「大熊猫」と書くはずだ。実際はクマ科だと思ったが、どこかで結託している可能性はある。

おそるべき、猫ども。しかも、我が家ではすでにリアル空間は猫の治世が長い。最近は朝の3時半に起こされる。逆らうと大変なことになる恐怖政治だ。

しかし、考えてみると相撲取りも人間としては「異形」である。だからこそ、人は関心を持つ。そういう意味で、「相撲取り」と「パンダ」が競うように出てくる日本のテレビは、視聴者の「異形への関心」を反映しているのかもしれない。

そういえば連日相撲取りが出て来るニュースに、いきなり割り込んだのは「宮司」だった。あれも、異形の人々である。

もう、普通の人はニュースにならないのか。そういえば、政治家でもメディアでダントツに目立つのは、「あの国の大統領」「あの国の総書記」のガチンコ勝負だ。ともに、相当の異形である。

つまり、メディアは猫と相撲取りが支配権を奪い合い、そこに入れるのは「よほど突飛な人」ということが、今年の総括である。

そんなことでいいのか。でも、今年もあと6時間あまりだ。あまり考える時間もないので、

それでいいことにしよう。

では、みなさま、よいお年を。

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