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日本の残業が増えたのは、第3の居場所=サードプレイスを欲しているからかもしれない - 「賢人論。」第51回田中俊英氏(前編)

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組織が大きくなるほど、ミッションがブレていきがち

みんなの介護 「子ども・若者」を中心にケアされているとのことでしたが、対象年齢はどのくらいなのでしょうか?

田中 この事業を立ち上げた頃は16歳以上の若者に設定にしていましたが、2年ほど前からは「0歳から100歳まで」、苦境にある人たちすべてを受け容れる方針に変えました。今、“引きこもりの高齢化”が話題になっていて、「若者」は定義上50歳までとされているんです。その親となると多くが80歳以上。

一方で児童虐待は0歳から始まるケースもありますし、16~7歳の若年者が親であることも珍しくない。ですから、こういった支援に関して年齢制限を設けることは非常に難しいです。

みんなの介護 ドーナツトークは、事業方針をつくりこみ、それに添って運営することを大切にされているそうですね。

田中 ドーナツトークの行動指針はディズニーランドを手本につくりました。ビジョンとミッションに基づきながら、設立から3年間はこれをやる、その後の2年間はこれをやる、という風に、段階的にプランを決めているんです。

一般に、社会的団体はこういったミッションなどに落とし込まずに、とにかく目の前で困っている人を助けることから始まることが多い。最初はそれで良いんですが、だんだん目の前の人を救えるようになってくると、そもそも自分の団体は何がやりたかったのか分からなくなってくる。そうなると、そもそも団体自体が長持ちしない。

目の前の社員を食べさせることに終始してしまっているとか、方針を定めずに根性主義でやっているとか、営利/非営利に関わらず、そんな運営スタイルになってしまっている民間企業も多いのではないでしょうか。

うちではあえて、あるライン以上の利益は目指さないで、小規模事業者のようなスタイルでやっていくということを大切にしています。そうでないと、自分たちの組織を維持するので手一杯になってしまう。利益が伸びるということは、ミッションがブレていくことと表裏一体なので、警戒していますね。こういう小規模で小回りのきく会社がもっと増えたら、日本もまた変わってくると思います。

みんなの介護 中編では、そんなドーナツトークの今後と、設立の経緯を伺いたいと思います。

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