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【ウォルマート】、レジ不要のウォルマート・ゴー開発?今の延長線上で将来を考えるな?

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■テック業界のニュースサイトであるリコードが関係者の話として報じたところによると、ウォルマートはアマゾン・ゴーのようなレジなし店舗を開発中だ。「プロジェクト・ケプラー(Project Kepler)」は、ウォルマートのインキューベーター事業部「ストアNo8(Store No. 8)」が行っているレジ無し店舗開発のコードネーム。コンピュータビジョンと人工知能(AI)によってレジを不要にする。ちょうど1年前に発表されたレジなしコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」と似た仕組みだ。

プロジェクト・ケプラーを率いるのは昨年8月に買収されたジェットの共同創業者で元CTO(最高技術役員)のマイク・ハンラハン氏。ニュージャージー州ホーボーケン地区で行われているプロジェクト・ケプラーはまだ初期段階であるためどんな形になるのかは分からないが、ネイバーフッドマーケットなどの既存店でテストを始めるより新規出店による展開が予想されている。

なおシアトル市内にある50坪程度のアマゾンゴーはシステムに技術的な問題が生じていることから一般公開を延期している。今年の早い時期に一般向けにオープンする予定だとしていたが、いまだにアマゾン社員のみの利用に限られているのだ。

 一方、リコードはウォルマートがパーソナル・ショッピング・サービスを開発していることも明らかにした。「コードエイト(Code Eight)」はニューヨーク市内に住む多忙な母親をターゲット顧客にしたサービス。このサービスではテキストメッセージボットを通して商品を注文し宅配してもらうことが可能という。

対象商品は健康や美容、家庭用品、そしてアパレルにアクセサリーとなり、無料で24時間以内に届ける。送料無料で始めゆくゆくは会員制にすることも考慮に入れているという。また返品したいときは、無料で自宅まで引き取りに来てもらうことが可能だ。

レント・ザ・ランウェイの共同創業者のジェニファー・フライス氏が率いるコードエイトもインキューベーター事業部のストアNo8の管轄となっている。フライス氏は今年3月にレント・ザ・ランウェイを辞め、4月からコードエイトを率いている。ウォルマート創業者サム・ウォルトン氏が創業間もない頃に小売で様々実験を繰り返していた店舗名から命名したストアNo8は、ウォルマートEコマースCEOのマイク・ローリィ氏の直轄の部署となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ITやEC企業を次々に買収し、ハイテク企業のようなキャンパス本社の建設を発表、登記上の社名を「ウォルマート・ストアーズ・インク」からストアをとって「ウォルマート・インク」に変更...この流れから10年後のウォルマートを想像すると、少なくともディスカウントストアというイメージはウォルマートにはないでしょう。今の子供たちが大人になる頃、ディスカウントストアという言葉もないかもしれません。

ところで後藤は4〜5年前からアメリカ小売業は「出店控えてIT投資」と言っています。「日本の流通はアメリカより5年〜10年遅れている」とも話しています。先日、イオンが方針転換について発表しましたが、2020年度までの新たな中期経営計画の内容がまさに「出店控えてIT投資」というものでした。イオン岡田元也社長は「店舗じゃない部分への投資の方が大きくなっていく」とし「(デジタル化に)さらに倍程度の投資が要る」とのことです。

⇒当初のクライアントはチェーンストアから食品メーカー、マーケティング、IT、コンサルタントなど多岐にわたります。機密保持契約を締結しているため企業名の公開はできません。グループ売上高・数兆円規模の大手小売チェーンもあり、テレビのニュース等で取り上げられている経営者から上級役員をコンサルティングすることもあります。

彼らをコンサルティングしていて気付くのは意外にITやIoTなどに疎いということです。だからこそ後藤にコンサルティングを依頼してくるのですが、最新事情に不案内というだけでなく、根本的にわかっていないのです。一つの例をあげればスマートフォン・アプリを説明していたとき、アプリとブラウザの違いさえも分かっていなかった方もいらっしゃいましたから。ホームデポでリアルタイム在庫のオムニチャネル・ワークショップを行っている時に自分のスマートフォンでブラウザを起動、ホームデポのホームページでそれをやろうとしていましたから、こちらが驚いたのです。

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スカイプ・コンサルティング・セッションで先日届いたアマゾン・エコー・スポット(Echo Spot)から3本パックで10.48ドル(30%オフの価格)の「プレスンシール(GLAD PRESS'N SEAL)」の注文を行った。画像はリハーサル注文だ。今日のディール(セール品)を表示させ、「注文して(Order it)」の一声で注文完了となるチェックマークだ。夕方(日本時間は朝)のコンサルティングでは、某大手チェーンのクライアント(経営者や役員)は声も出なかったほど驚いていた。

⇒クライアントとはスカイプのビデオ機能で日本とアメリカを結んでスカイプコンサルティングセッションを行っています。先日、我が家にアマゾン・エコーの新機種エコー・スポット(Amazon Echo Spot)が届きました。目覚まし時計のような丸いフォルムでとってもかわいく気に入っています。

このエコー・スポットを片手に音声注文しているところを、スカイプを通じてみてもらいました。「今日のセール(Alexa Deal)」を表示し、3本パックで10.48ドル(30%オフの価格)の「プレスンシール(GLAD PRESS'N SEAL)」を「注文して(Order it)」の一声で注文したのです。スカイプで後藤のコンピューター・スクリーンを共有し、アマゾン・アカウントの注文履歴に貼った注文とメルアドに届いた注文確認メールもシェアして見せたのです。クライアントは簡単な音声注文に、皮肉にも声も出ないという感じでした。陳腐化するチェーンストア展開にこだわっていてはいけない、今の延長線上で将来を考えてはいけないということです。

 ウォルマート・ゴーができるかどうかわかりませんが、当社ではオムニチャネル・ワークショップでスキャン&ゴーを勉強してもらっています。

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