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IT復興円卓会議ニコ生「ソーシャル」 -1/4

■IT復興円卓会議ニコ生「ソーシャル」 -1/4

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IT復興円卓会議「第4回:ソーシャル」。
 笠原健治さん(株式会社ミクシィ 代表取締役社長)
 徳力基彦さん(アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役)
 森永真弓さん(博報堂DYパートナーズ メディア環境研究所上席研究員)
 杉本誠司さん(株式会社ニワンゴ 代表取締役社長)
 佐々木俊尚さん(ジャーナリスト)
 そして菊池尚人さんとぼくがモデレータです。
KMD永田晃さんのログに基づいて4回メモします。

はじめに
(中村)前回のテーマは「通信・インフラ」でした。レギュラー陣に加え、「インターネットの父」村井純さん、「iモードの生みの親」夏野剛さん、ソフトバンク社長室室長の嶋聡さん、NTT東日本福島支店長の澁谷さんをゲストにお招きして、被災地の復旧と次世代ネットワークのあり方について議論しました。
 前回は、村井さんから「復興の鍵は『北極』だ」と、ものすごい大きな話がでてビックリしました。温暖化で北極に光ファイバーを通せるようになった、これを日本がやらなきゃいけないという話でした。嶋さんからは「電力と通信の融合が復興のキーワード」という提言をいただきました。澁谷さんからは「現場の技術者の力」の大切さのお話がありました。今後5年間で4割の現場技術者が退職するという状況をどう乗り越えるかと問題提起がありました。夏野さんからは、「都市再興に向けて予算のITへの徹底傾斜配分」という提言をいただきました。夏野さんは「Wi-Fiを無料開放しなさい」とも言っていました。

(菊池)北極にファイバーを通さないと駄目だという話は衝撃だった。また澁谷さんの現場力という話も濃かった。

イントロダクション
(中村)それでは、第4回目の今日は、「ソーシャル」をテーマに議論を行います。震災のとき、皆さんもネットを通じて情報を得たと思いますが、ここに、総務省が出した今年の情報通信白書があります。私が編纂委員長を務め、佐々木さんにも委員になっていただいているのですが、今年の白書ではソーシャルメディアが大きく取り上げられています。震災時のソーシャルについてどう書いてあるのか菊池さんより紹介を願います。

(菊池)今回の震災ではマスメディア、国、地方自治体、個人、団体など多くの機関/個人がSNSを通じて情報発信した。反面、誤った情報が一部に広まった。ソーシャルメディアを使いこなせるというリテラシーの課題が必要だともされている。

(中村)一方、海外では、チェニジアやエジプトなど、ソーシャルメディアを起点にした社会革命が起こっていますし、アメリカでは反格差社会の抗議活動もソーシャルが大きな役割を果たしています。この流れも踏まえながら、今日は日本のソーシャルメディアについて議論したいと思います。

震災時のソーシャル
(中村)「さて、番組内で皆様から何回かアンケートをとって行きたいと思います。まず最初に、皆さんがよく使っているソーシャルサービスは何かお聞きいたします。ニコ生は皆さん使っていると思いますので、それは外して、twitter ・ mixi ・ facebook ・ mobage/GREE(ケータイ系ということです)の4択でお願いします。

<アンケート> 「皆さんがよく使うソーシャルサービスは何ですか?(ニコ生除く)」
twitterが一番、mixi→Facebook→mobage/GREEと続く

ソーシャルの作用
(中村)震災時に活用されたソーシャルメディアとしてTwitterはよく取り上げられているが、他のソーシャルメディアでは何が起こっていたのか伺ってまいりましょう。

(笠原)mixiについては、震災当日はボイスのアクセスが8倍。翌日以降日記やボイスの数は普段の2,3倍になっていた。友人・知人等の安否確認、コミュニケーションの場になっていた。精神的な安心感を与えていたのではないか。避難所のコミュニティもあり名簿を載せてあったり、炊き出し情報などの実利的な使用もされていた。5月以降も高い状況は続いている。増えたトラフィックはある程度残りコミュニケーションツールとして定着していった。

(徳力)twitterが印象に残る。Facebookや,mixiはなかなか外に見えてこない。震災の安否確認に会社ぐるみでFacebookを導入したところもあるようだ。やはり震災となると、実際の家族や友人との繋がりがあるサービスじゃないと意味が無い。Twitterやmixiのどっちに知り合いが多いかというところじゃないか。誰かと話をしないと気が滅入るというような方はmixiやfacebbokのように双方向なものが良いと思う。一方でTwitterは拡散性が高く、フォローワーが多い人は情報を拡散するのが当たり前というのがなかなか特徴的だった。デマやチェーンメールのようなものもあったが、情報を広げてくれという雰囲気を感じた。メディアの人が言うソーシャルネットワーク的な使い方はTwitterが多いのではないか。

(森永)私は匿名制というのもなかなか、意味があると思っていた。近所の母親同士コミュニティなどをみるとデマがどうだこうだという指摘をし辛い環境にあった。一方で匿名の2ch等はしっかりとした情報の叩き合いがあった。お互いに実名だと言いづらいという空気もあって、匿名性というものに対しては見直している。

(杉本)震災時はWebサービスが役に立ったという話は多い。震災に関連する動画というとTV等の公式なものではなく、自分で撮った動画などは1万件ある。それに対して視聴数を見ると多いものは数万〜数十万のものがある。ソーシャル的な要素がニコ動的にあるのであれば、NHKを見てコメントするというより震災のテーマに合わせた動画単位でコミュニケーションをしていた。TV放送が配信されたというのも象徴的であったが、あらゆるセグメント別に色々な動画でコミュニケーションされていたということのほうがソーシャルの要素をしっかりと掴んでいたのではないか。

(佐々木)そもそもソーシャルメディアの定義が明確になっていない。杉本さんが皆でNHKを見ることがソーシャルか?という話を出した。また自分の友だちの安否確認をmixiでしていたという話があった。クローズドな人間関係の中でインターネットの役割は2つあり、クローズドな世界で強い関係を持つということと弱い人間関係で情報を得るというものだ。日本で言うとmixiとtwitterがそれぞれを代表するものになる。日本で言うとやはり人間関係の繋がりを強めるものとしてのサービスが大きかった。(mixi,昔のGREE、mobage)一方で情報流通のためのソーシャルメディアは少なかったが、震災を基にTwitterが情報流通の強さを特徴としてきた。Facebookやmixiも近年、情報流通のために企業ページなどを作ろうとしている。クローズドな世界で強い関係を作るSNSは情報が狭い。一方でたくさんの情報が流れるTwitterはそこまで強い友愛性がない。(ストロングタイズとウィークタイズの比較)クローズドな方が自分の存在意義を確認できることは間違いない。

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