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- 2011年12月11日 21:45
世界4強に挑むテルモ
あつまろです。
医療機器市場は他業種からの新規参入が相次ぐ将来性のある市場です。富士フィルムやキヤノンなどは医療ビジネスに本腰を上げつつあります。この業界における日本企業の代表選手が「テルモ」です。投資家や投資メディアからは「次のテルモを探せ」といったようなフレーズも目にする機会があります。そんなテルモの事業の柱のひとつである「カテーテル事業」について今回は取り上げます。
「カテーテルとは」
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(テルモアニュアルレポート2010より)
「テルモにとってのカテーテル事業の貢献度」
テルモの売上高は「心臓血管事業」と「ホスピタル事業」で90%を占めます(2010年時点)。「心臓血管事業」の柱がカテーテル事業です。
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(テルモアニュアルレポート2010より)
「世界のカテーテル市場」
世界のカテーテル市場は米大手4社で8割超を占めるという寡占市場です。大手4社は、ボストン・サイエンティフィック、Johnson&Johnson、メドトロニック、アボットラボラトリーズという顔ぶれです。これら巨人に対してテルモは後発で挑戦しました。
カテーテルの治療部位は心臓、脳、下肢と3つの部位があります。また、(1)血管導入(2)病変アクセス(3)治療という使われ方があります。テルモは心臓部位に特化し、同領域において市場シェア5位を築きました。特に病変アクセスと血管導入に強みがあります。心臓領域の病変アクセスの検査用ガイドワイヤーの世界シェアが75%、
血管導入のシースイントロデューサーの世界シェアは40%となっています。
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(カテーテル製品をセグメント化しました)
どのようにして経営体力に劣る後発のテルモが巨人たちから一定のシェアを得ることができたのでしょう?
「テルモの挑戦」
テルモが現在世界シェアを握る製品群は大手のイノベーションが完了して、大手企業は研究開発の手を緩めている分野でした。それをテルモが現場の医師の声に耳を傾けて、独自技術と継続的な改善で使い勝手を上げることで製品価値を高めることに成功しました。テルモの得意とするのはコーティング技術。ワイヤーに付けるコーディング剤や塗布する技術です。テルモは医師の声を製品に盛り込むことで、治療成績の向上と患者負担の低減に寄与することができ、結果として同社の製品は競合製品よりも高値で売られているそうです。テルモのもうひとつの強みはM&Aがうまいこと。2006年に膨潤性コート技術を持つMicroVention社を買収し、自社技術とのシナジー効果を生み出してコーディング技術にさらに磨きをかけています。ちなみにこのコーディング技術は研究開発のコアであり、カテーテルを越えて全社として製品価値を高める武器となっています。
テルモの地域別売上比は日本が過半数を占めます。世界で売上を伸ばせる地域はいくらでもあります。世界の4強の一角に食い込む、これがカテーテル事業の当面の目標です。テルモの挑戦はまだ始まったばかりです。
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(テルモアニュアルレポート2010より)
医療機器市場は他業種からの新規参入が相次ぐ将来性のある市場です。富士フィルムやキヤノンなどは医療ビジネスに本腰を上げつつあります。この業界における日本企業の代表選手が「テルモ」です。投資家や投資メディアからは「次のテルモを探せ」といったようなフレーズも目にする機会があります。そんなテルモの事業の柱のひとつである「カテーテル事業」について今回は取り上げます。
「カテーテルとは」
カテーテルとは、医療用に用いられる柔らかい管のことである。血管などに挿入し、体液の排出、薬液や造影剤などの注入点滴に用いる。太さや材質は様々である。一般に、カテーテル操作の際にはガイドワイヤーが必ず先行し、ガイドワイヤーに導かれてカテーテルが進行する。(Wikipediaより一部抜粋)
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(テルモアニュアルレポート2010より)
「テルモにとってのカテーテル事業の貢献度」
テルモの売上高は「心臓血管事業」と「ホスピタル事業」で90%を占めます(2010年時点)。「心臓血管事業」の柱がカテーテル事業です。
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(テルモアニュアルレポート2010より)
「世界のカテーテル市場」
世界のカテーテル市場は米大手4社で8割超を占めるという寡占市場です。大手4社は、ボストン・サイエンティフィック、Johnson&Johnson、メドトロニック、アボットラボラトリーズという顔ぶれです。これら巨人に対してテルモは後発で挑戦しました。
カテーテルの治療部位は心臓、脳、下肢と3つの部位があります。また、(1)血管導入(2)病変アクセス(3)治療という使われ方があります。テルモは心臓部位に特化し、同領域において市場シェア5位を築きました。特に病変アクセスと血管導入に強みがあります。心臓領域の病変アクセスの検査用ガイドワイヤーの世界シェアが75%、
血管導入のシースイントロデューサーの世界シェアは40%となっています。
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(カテーテル製品をセグメント化しました)
どのようにして経営体力に劣る後発のテルモが巨人たちから一定のシェアを得ることができたのでしょう?
「テルモの挑戦」
テルモが現在世界シェアを握る製品群は大手のイノベーションが完了して、大手企業は研究開発の手を緩めている分野でした。それをテルモが現場の医師の声に耳を傾けて、独自技術と継続的な改善で使い勝手を上げることで製品価値を高めることに成功しました。テルモの得意とするのはコーティング技術。ワイヤーに付けるコーディング剤や塗布する技術です。テルモは医師の声を製品に盛り込むことで、治療成績の向上と患者負担の低減に寄与することができ、結果として同社の製品は競合製品よりも高値で売られているそうです。テルモのもうひとつの強みはM&Aがうまいこと。2006年に膨潤性コート技術を持つMicroVention社を買収し、自社技術とのシナジー効果を生み出してコーディング技術にさらに磨きをかけています。ちなみにこのコーディング技術は研究開発のコアであり、カテーテルを越えて全社として製品価値を高める武器となっています。
テルモの地域別売上比は日本が過半数を占めます。世界で売上を伸ばせる地域はいくらでもあります。世界の4強の一角に食い込む、これがカテーテル事業の当面の目標です。テルモの挑戦はまだ始まったばかりです。
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(テルモアニュアルレポート2010より)



