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危険運転には免許取消こそ必要 免許のあり方を考える

 現在の自動車の運転免許は、基本的にはアクセルとブレーキを踏めてハンドルを動かせればOK、学科試験も○×式ですから、正確な知識がなくても何となくで合格できてしまうレベルです。5択にしたら、かなり不合格が増えると思いますが、現状ではこの程度で免許は取れます。

 この程度の免許ですが、運転するには絶対に必要なのものです。運転してもいいよという許可証です。
 最近、警察庁は、悪質な煽り、幅寄せなどに対して一発180日の免停処分とするよう通知を出しました。
免許停止で「あおり」防止 警察庁、危険運転者に」(北海道新聞2017年12月15日)
「死亡事故に発展する恐れがある「あおり運転」など悪質で危険な運転が社会問題化しているとして、警察庁は15日までに、車を使って暴行事件を起こすなどして将来的に事故を発生させる可能性があると判断した運転者に対し、交通違反による点数の累積がなくても最長180日間の免許停止ができる道交法の規定を適用して防止するよう、全国の警察に指示した。」
 これ自体は英断です。今までの甘い自動車運転免許行政からすれば遅きに失したとはいえ、ようやく危険な運転をする者から免許を停止するとしたのです。これは運転免許が単なる技能と知識があればいいとするものではなく、その人格において適正を欠く者を排除しようというものですから、本来的な免許のあり方です。今までが甘すぎたのです。

車事故免許

 後ろから煽ったり、横から煽る幅寄せも危険極まりないものですが、そのような行為をする者は人格において破綻しています。こうした人たちは、煽り行為だけでなく、決まって半端でない速度違反も伴っています。
 自分の前、横に走っている車に対して「どけ!どけ!」という運転ですから、車という凶器を使わせてはならないのです。

 それ故に180日の免停だけではもちろん不十分です。法改正等により、酒酔い運転のように免許取消が不可欠です。免許再取得の欠格期間についても5年とか10年ではなく、原則、無期限とすべきです。
 同時に現在の無免許運転の罪が現在は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金とあるのを大幅に引き上げることも必要です。こうした人たちは、免許停止になろうが取り消されようが、今度は無免許でも運転することが目に見えているからです。しかも少なくない人たちが失うものがないのも特徴です。普通は失うものの大きさを考えれば自重しますが、それができないのは失うものもなく(ある場合もありますが、自覚できないことも怖い)、目先の感情、感覚だけで行動する怖さがあります。

 運転中のスマホ使用も同様です。
運転中のスマホの禁止が何故、守られない その典型がポケモンGO 規制提言の市長に脅迫とは恐れ入る

 車社会を維持したいのであれば、むしろ、このような無謀な運転をする者を排除することこそ健全な車社会を築けるのではないでしょうか。

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