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首脳会議後の格付け会社の判断は如何に!?

みなさん、こんばんは!

為替千里眼、連日のように随分と寒さの厳しい日々が続き、すっかり体調も芳しくないというのが実情ではありますが、昨日は一足早い忘年会等々のため1日更新ができませんでしたことお詫びいたします。マーケットの方も週末および欧州首脳会議後の決定事項待ちということもあり、市場も動意薄の状態が続いておりましたが、その首脳会議での決定事項としては、ECBによるEFSFの支援、ESM発足を2012年7月に前倒しし、資金枠の上限を5000億EURとすることで合意、IMFの支援拡大については「ユーロ加盟国やその他のEU加盟国がIMFに対し融資を実施した場合、欧州以外のIMF加盟国に対し支援を要請することができるようになる」としておりましたが、先のECB会合後のドラギ総裁の発言では「ECBや一部の国の中銀がIMFに資金を供給し、間接的に国債を買い支えることは違法だ」としておりましたので、この辺は少々理解が難しいところではあります。

既にロイター等でも報じられているとおり、EU首脳会議での財政規律強化の新協定につきましては、EU27か国中、英国のみが強硬に反対し動意には至りませんでしたが、引続き2012年3月までに協定締結を目指し協議は続けられるようで、この新たな財政協定については、ひとまず半歩前進したというのが実情かもしれません。ただ、先のECB会合では、市場予想通りの25bpsの引下げに留まり、適格担保拡大や3年物資金供給オペ(LTRO)の導入も大方市場予想通りと、強いて挙げるとすれば預金準備率引下げ(2.00%→1.00%)により民間金融機関への大幅な流動性拡大措置を決定したことが好感されたくらいで、より積極的な緩和措置や危機対応を期待していた市場にとっては、相当に肩透かしに遭った訳で、SMPの拡大を背景としたECBによる国債買取の拡大は見送られおりますので、週明け以降、債務危機国の利回りが低下するか否かは現状不透明なところではあります。

また、欧州首脳会議での決定事項次第では格下げの恐れもある、としていたS&Pの動き、そしてムーディーズの判断も気になるところで、その辺の判断が明確に示されるまではユーロに対して楽観的な見方は禁物で、市場の反発もある程度限定的に留まったことは、やや理解できる部分ではあります。昨晩のマクロに関しましては、米貿易収支は概ね予想どおり、U-Michは予想外の大幅反発となり、6ヶ月ぶりの高水準となる67.7をマーク、足許の好調なマクロに加え、2年半ぶりの低水準となった失業率などを好感したものだとしておりました。週末のNYダウは186ドル高と、週明けの東京動意を期待させる上げ幅で引けておりますので、週初早々から荒れ模様ということはないかと思いますが、テクニカル的にもストレートの上値はさほど余地がありませんので、積極的にリスクオンの地合いとなるかどうかの判断は、やはり慎重さがまだ必要ではないかと思います。

CFTC IMM positions(December 6, 2011)
JPY:Long56,817  Short18,546
EUR:Long34,521  Short130,335
GBP:Long26,311  Short69,871
CAD:Long31,022  Short51,193
CHF:Long 4,358  Short15,516
AUD:Long53,653  Short23,829
NZD:Long10,745  Short 6,888

※先週データはこちら

US10Y Treasury Notes
リンク先を見る

米10年債利回りは依然として保合い状態となっており、まだ欧州首脳会議後のリスクオンの債券売りが出始めていると判断することはできません。今回の首脳会談でECBによるEFSFの支援、2012年発足予定のESMのECB管轄という決定部分はかなり大きな好材料になるかと思われ、現状の債務危機国に対する利回りも低下に向かうとの声が聞かれますが、実際にそうなれば米債需要も低下するわけで、10年債利回りも2.1%越えに向けて債券売りが加速するという想定となります。ただ、これ自体はあくまで推測でしかないので、実際に保合いが放れるまではその判断を下すのは時期尚早となりますし、最近はリスクオンの利回り上昇地合いとなった場合でも、ドル円が下落することも往々にありますので、対円通貨が上昇するかというと、ストレートが上昇する可能性の方が高いような気がします。

いよいよ2011年も残すところ数える程度の営業日となって来ましたが、次週は重要な米マクロのほか米FOMC、そして2週続けての債券入札などを控え、依然として年末という雰囲気は例年ほど感じさせません。上述いたしましたように、週明けはまず欧州首脳会議後の市場反応の見極め、そして格付け会社に対するレーティングリスクなどを意識した展開、そしてFOMCを睨み方向感も見出しにくいかと思われますので、やはり週初はなかなか手を出しにくいのではないかと思われます。今週は、RBAの利下げ、そしてECBの利下げ、BOCおよびRBNZこそ据置きだったものの、豪雇用統計が大幅に悪化したように、世界的な景気動向については引続き芳しくないのが実情ではありますので、それらを踏まえると、欧州危機の後退で一時的に急反発となっても、再び戻り高値では叩かれる可能性が高いとみておりますので、特にユーロドルの1.35、ケーブルの1.58、オージーは引続き雲レンジ1.00Mid~1.03アラウンドの水準は要注意ポイントとして捉えておきたいところかもしれません。

今週行われたECB会合および欧州首脳会議での詳細は、また改めて取り上げたいと思います。

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