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沖縄をおそう二重の国難

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今に始まったことではありませんが、沖縄でまた米軍による被害が立て続けに起きていますので、最近のものを3つ記録しておきます。
もしもこんな事が長年にわたって日常的に自分の住む町で起こったら、という想像力を常に持っていたいものです

1.10/11、東村高江の民間地にCH53大型輸送ヘリコプターが墜落炎上

(ニュース記事が多数あったのであちこちからまとめてみました)

墜落は高江公民館から2キロ先、県道70号に近く、住宅から300メートルしか離れていない牧草地だった。もしそこに作業に出ていたら巻き込まれて死んでいた。わずか100メートル圏内の養豚場にも住民がいた。

大破炎上しているのに、日本政府は「着陸後に出火した」、米軍は「不時着した」と矮小化。

日米地位協定のせいで、土地所有者、捜査当局、報道関係者をはじめとした日本側の当事者は、米軍の許可無しには立ち入ることも調査することもできない。沖縄は日本国内だというのに、まるで主権のない植民地同然の扱いを許すのが日米地位協定だ。

墜落したヘリはプロペラのローター部分に放射性物質ストロンチウム90を使用しているのだが、かけつけた消防士や牧草地の所有者である西銘(にしめ)さんにはそのことは知らされず、そのまま懸命の消火活動を行った。その後、駆けつけた米兵はガスマスクをつけて調査に当たっていた。危険物の情報は消防や警察に情報提供すべしというガイドラインを米軍は守らなかった。

沖縄県が内周規制線の中にようやく入れたのは事故から6日たった17日、しかもわずか50分間だけ。ヘリ炎上地点には立ち入れず、有害物質の残留分析に必要な土壌採取も十分に行えなかった。米軍は19日に解体したヘリの機体の搬出したため、県警による実質的な現場検証はできないまま
20日にはやっと県警に炎上地点の調査が認められたが、前日の19日に米軍が既に米軍が事故機の残骸と深さ数十センチまでの土壌を持ち去っていたため実質的な現場検証は不可能だった。
なお、米軍は調査結果は公表しない考えを示している。

沖縄防衛局管理部は事故が起きた11日に西銘さん宅に謝罪に訪れたが、米軍が謝罪に訪れたのは、19日になってからだった。

防衛省側から2ヘクタールの土を全て入れ替えるという補償の提案があったが、良い牧草を育てるため30年掛けて土作りをしてきた西銘さんは「大切な土を手放せない」と断ったという。
CM撮影地にもなった美しい牧草地だったのに頻繁に重機が出入りしてすっかり荒れてしまい、収穫間近だった牧草はあきらめざるを得なくなった。元通りにするのにどれだけ時間がかかるのか。

現場周辺は過去にも米軍ヘリの不時着があった。いつどこで何が落ちてくるか分からない、死と隣り合わせの生活だ。

地主への補償は日米両政府で行うとしている。日米の負担割合はまだ決まっておらず、今後協議していくことになるが、長引きそうでいつになるか分からない。そもそも米軍が全額補償を負担すべきだと思うのだが、こういう場合何故か日本側も補償の負担を負うと日米地位協定で定められているらしい。理不尽だと思う。

さて、こんな国難のさなか、我が首相は慌てて現地に飛んでくるかと思いきや

首相の自覚無し。
そしていつも通り「米側に原因究明と再発防止を申し入れるよう指示した」と、「抗議しときましたよ」というポーズだけ。
実際に米軍が原因究明なんかしなくても、再発防止など怠って再発しまくっても知らん顔です、いつもいつも。
現に、米軍は18日には、事故現任の究明もしないまま早々に事故機と同型機の飛行を再開していますが、政府がそれに猛抗議したとは聞いてません。

ところで、昨日、米軍は被害者の西銘さんに感謝状が贈ったそうです。感謝状ってどういう事?あまりにも人を小馬鹿にしてませんか?

被害我慢で「感謝状」? 高江米軍ヘリ炎上 「何に対して」地主困惑
12月16日 10:30
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-632065.html
在沖米軍は15日、事故現場となった牧草地地主の西銘晃さん(64)に感謝状を贈った。米軍から事前の説明はなく、突然の感謝状に西銘さんは「あきれて物が言えない。我慢してくれたから感謝状なのか。何か自分から協力したわけでない。何に対する感謝状なのか」と話し、困惑している。

2.12/7、宜野湾市の保育園の屋根の上にヘリの一部と見られる透明の筒が落下

●米軍機からか、長さ約10センチの筒が落下 宜野湾市野嵩の保育園 2017年12月7日 15:10
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-626504.html

 7日午前10時20分ごろ、沖縄県宜野湾市野嵩の普天間バプテスト教会に付属する緑ヶ丘保育園のトタン屋根に透明な筒が落下した。

 周辺の上空では同日午前、オスプレイや米軍ヘリの訓練が行われているのが確認されていた。筒には英語で「U.S.」と書かれており、米軍機から落下したとみられる。

 落下物を確認した神谷武宏園長によると、落下当時、火薬のような焦げた匂いがしたという。

 宜野湾署によると、落下物はプラスティック製の筒状の物1個。長さは約9・5センチ、直径は約7・5センチ、厚さは約8ミリ、重さは213グラムという。

 神谷園長によると、筒は7日午前10時20分ごろ、1歳児が遊ぶ部屋のトタン屋根の上に落ちた。同園の園児は62人、職員は11人で、園児らは午前10時ごろまでクリスマスの劇の練習をしていたが、練習が終わった後、園児数人が園庭で遊んでいたという。

 筒がトタン屋根の上に落ちた際、「ドーン」という音がした。その後、転がるような音がした後、室内にいた園児らは「わー」と驚いたような声を上げたという。

 落下物からは焦げたような匂いがしたため、神谷園長は「危険だ」と思い、触るのをやめたという。

 報道陣に対し、神谷園長は「子どもたちが遊んでいた園庭まで50センチのところだった。一歩間違えば、子どもたちが遊んでいる所に落ちていた。もしからしたら大変な事故になっていたかもしれない」と強い憤りをにじませた。普段から米軍普天間飛行場の周辺を低空で飛行している状況に触れ、「やっぱり落ちたかという感じだ。今日もそうだが、上空をオスプレイがひっきりなしに飛んでくる」と話した。

なお、『沖縄県が米軍普天間飛行場に近い市野嵩に設置している静止画のカメラと騒音測定局に、落下した同時刻に、2度の衝撃音と米軍の大型輸送ヘリコプターCH53とみられる画像が記録されていた』とのことです。

しかし、米軍が落下物と同型の部品がCH53にもあることは認めた上で「飛行前に取り外した上、今も過不足なくそろっている」「上空から落ちたら破損するはずだ」とヘリからの落下を否定したため、自作自演だという誹謗中傷が殺到しました。
ずっと沖縄に向けられてきたこういう悪意に満ちたこういう「沖縄イジメ」「沖縄差別」について、別エントリーで書いておきたいと思います。

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