- 2017年12月16日 10:47
【アグリー・クリスマス・セーター】、日本では流行らない!アメリカかぶれと思われる?
■今年もアグリー・クリスマス・セーターの季節がやってきた。「アグリー(Ugly)」とは、「醜い」「ダサい」という意味であり、アグリー・クリスマス・セーター(ugly christmas sweater)は、クリスマスをモチーフにした趣味の悪いダサいセーターのことだ。
真っ赤なセーターにサンタや雪だるま、トナカイ等の絵柄などが付いた、恥ずかしくて着るに着れないセーターをさす。子供の頃「おばあちゃんからのクリスマスプレゼント」でもらった嫌な思い出が昇華され、アグリー・クリスマス・セーターが数年前から「最もホットなファッション」とブームになっているのだ。
毎年12月の第3金曜日は「全米アグリー・クリスマス・セーター・デー(National Ugly Christmas Sweater day:今年は12月15日)」と制定され、パーティ等であえて悪趣味なセーターを着て友達と楽しむ日となっている。
最近ではインスタグラムでもシェアするようになっているのだ。
数年前からはメーシーズやターゲット、コールズ、JCペニーなど大手チェーンストアもアグリー・クリスマス・セーターを展開するようになっている。フォーエバー21やH&Mなどのファストファッションブランドも同様にアグリー・クリスマス・セーターの取り扱いを増やしているのだ。アマゾンや大手チェーンストアのオンラインストアも「アグリー・クリスマス・セーター(ugly christmas sweater)」「アグリーセーター(ugly sweaters)」と検索すると数えきれないほどの商品がヒットする。
アグリー・クリスマス・セーターが習慣化し一般的に認知されるようになると、付加価値化への流れも始まっている。クリスマス・シーズンのみ営業を行うポップアップのアグリー・クリスマス・セーター専門店(Ugly Christmas Sweater Shop)では、60年代や70年代の手編みのビンテージを中心に扱っている。真っ新なものより古びれた感じが若い人に受けるのだ。
シューズメーカーのナイキはボストンにあるセレクトショップの「コンセプツ(Concepts)」とコラボして作った「コンセプツXナイキSBダンクハイ(Concepts x Nike SB Dunk High)」を発表した。バスケットシューズにアグリー・クリスマス・セーターをテーマにしたデザインを大胆に取り込んだモデルだ。赤いニット帽をかぶった雪だるまやジンジャーブレッドマン、トゲトゲのヒイラギの葉っぱ、ド派手な色のプレゼントボックスなどのクリスマス定番の柄を施し、ダサさを楽しむ仕上がりとなっている。125ドルのシューズには、青色や赤色、黄色、白のシューレース(靴ひも)が付いている他、中底となるインソールにもニット帽の雪だるまが描かれているほどのこだわりだ。
ブームから定番化しつつあるアグリー・クリスマス・セーターは、ファッションを扱う大手チェーンストアやアパレル専門店で冬の風物詩ともなりそうだ。
トップ画像:ターゲットで販売していた、ありえない「アグリー・クリスマス・スーツ」。これを着るのは、罰ゲームでしかない。よく「アメリカで流行ったものは日本でも流行る」と言われているが、例外もある。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ターゲットに先日、視察に行った折、売場でアグリー・クリスマス・セーターを見かけました。でもあまり感心しません。ナイキのアグリー・クリスマス・セーターをテーマにしたナイキのバスケットボールシューズもあまり良いとも思いません。アグリー・クリスマス・セーターはアメリカほど日本で流行らないと思います。
なぜなら私を含めて日本人の多くが子供の頃、恥ずかしくて着るに着れないダサいクリスマスセーターを着た記憶がないからです。サンタや雪だるま、トナカイ等の絵柄が付いたセーターを着ていても、誰からも笑われたことがないからです。
一方、70年代、80年代に子供時代を過ごしたアメリカ人にはクリスマスセーターに何かしらの思い出があるのです。子供時代の苦い思い出も、大人になると「あった、あった」と共感して笑える感情に昇華しています。だから楽しめるし、定番化しているのです。その部分がないから日本ではアメリカほど流行らないと思うのです。
それでも「アメリカではクリスマス・セーターを着て、ダサさを友達と笑いあっているんだよ」などと着ていたら「アメリカかぶれ」です。恥ずかしい英語Tシャツやオモシロ漢字タトゥーより、ましかもしれませんが...



