- 2017年12月14日 07:19
貯金がなくても、物価が高くても、シングルマザーが文京区に住み続ける理由(利用者インタビュー)
2/2良い支援も申込みのハードルが高いと使えない
駒崎:行政からの支援はどんなものを受けていますか?
田中:児童扶養手当以外には受けていなかったと思います。
実は以前、ひとり親家庭の電車賃に補助が出るという話(※)を聞いたことがあります。でも、調べても内容がよくわからない。
※編集部注記:ホームページの情報量が多く、分かりづらい印象を受けたようです
実際の案内ページより
そのうえ、役所の窓口に書類を持っていって申し込みしないといけないんです。仕事も家事も1人でこなしていて、とにかく時間がないこともあり「もういいや」と。
私はフリーランスなのでまだ良いですが、会社勤めの人は平日の昼間に仕事を休んで行く必要があるので、ますます大変ですよね。
あと、申込むのがちょっと恥ずかしいというか……窓口だと周りの目も気になるのも事実です。
LINE経由だと手軽さが違う
駒崎:こども宅食のお申込みについてはいかがでしたか?
田中:カラフルなチラシが届いて、すぐに申込みました。特にわからないことはなかったですね。

実際のお申込みチラシ
あとLINE経由なので周りの目を気にしなくて良いですし、手軽に申し込めたのは良かったです。
LINEは、シングルマザーの友だちと励まし合ったり、オトクな情報を交換するのに普段から使っています。仕事でも使いますし、スマホは生活必需品ですね。

LINEを使うことで当初想定の3倍以上のお申込みにつながりました
これで息子の友だちを気兼ねなく家に呼べる
駒崎:10月にはこども宅食の第1回配送がありました
田中:その節はありがとうございました!息子は私が料理している様子を見ているのか「お米が一番嬉しいね!それに油もありがたいね!」と言っていました。笑

実際に配達された食品
駒崎:生活力のあるお子さんですね!お母様はいかがでしたか?
田中:私としてはお菓子が一番ありがたいなと思いました。
在宅で仕事をしていることもあり、我が家は息子の友だちが集う児童館のようになっているんです。最初はお菓子を買って出していたんですが、やはり値段も高くて……。
受け取った時に「これで息子の友だちを気兼ねなく呼べる」というのが最初に頭に浮かびましたね。
(了)
お子さんのため、家計を精一杯やりくりしつつ、文京区に住み続ける田中さん。ご家庭それぞれに事情がありますが、一例としてご紹介しました。
目指すは子ども達の危機を未然に防ぐセーフティネット
実は、こども宅食で1番やりたいことは単なる食品支援ではないんです。
田中さんのように「今は生活に困ってはいないが、私が病気になったら大変…」というひとり親家庭はたくさんいます。そういった子ども達のためのセーフティネットになることが真の目的です。

1-2ヶ月に1度の食品配達の時に玄関先でお話したり、申込みに使ったLINE上に困りごと相談の窓口を設けることで、これまでより早い段階でSOSをキャッチ出来るのではないか。
そして、その困りごとを解決できる専門機関に素早く繋げることで、子どもたちの危機を水際で防いでいくことが出来るのではないか。
私たちはそんな存在になりたいのです。

まずは文京区で小さな成功事例を作ります。そして「前例やノウハウがあるならうちの自治体でも」という流れを作り、各地域に合った形で全国に広げることを目指しています。
順番を待っている300人、そして全国の子ども達のために
活動の原資は、クラウドファンディングでまかなっています。実は、初年度の目標としていた2,000万円は既に達成しました。
しかし現状、文京区だけでも当初想定の3倍以上の利用申込があり、300人以上の子ども達が順番を待っています。また全国に拡げる為に取り組みを加速する必要があります。
また、ふるさと納税を使ったクラウドファンディングなので、あなた自身の負担額は2,000円にも関わらず、数万円~数十万円もの寄付が出来るのも特徴です。
手続きも驚くほど簡単なので、興味を持って頂けた方は下記のページをご覧ください。
(2017年の寄付となるのは、12月15日(金)までとなります。それ以降も寄付は受け付けています)

命をつなぐ「こども宅食」で、1000人のこどもと家族を救いたい!
※人物に関する写真はすべてイメージです。



