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テスラは生き残れるのか?

テスラを取り巻く噂が注目されています。最新型モデル「Model 3」の生産能力への疑念であります。確かに発売が開始された7月28日から9月末までの7−9月期四半期決算からはわずか260台しか生産されておらず、この車の本格生産開始時期が不明でその間、キャッシュは1年で5500億円も流出しています。

株式市場では高値から2割ほど下げていますし、空売り比率も非常に高い状態が続きます。「本当に大丈夫なのか、テスラモーターズ」という懸念は当然でしょう。

私はそれでもテスラは全然大丈夫、いや、むしろ成長するだろうとみています。

まず、生産台数ですがモデル3に限ってみた場合11月末までに712台生産されています。つまり、10−11月で452台になります。また、同社は早期に当初計画の週5000台の生産ラインとするとしています。12月にも、という声がありますが、これは厳しいですが、漸次、生産台数は上がってくるものと思われます。

同社の評価をモデル3の製造ペースから推し量る向きもありますが、実際にはモデルSとXが順調に数字を伸ばしています。第3四半期でSを14065台、Xを11865台製造しており、17年通年では両モデルを主軸に10万台の生産を目指しています。これは16年に比べて31%伸びており、一定の成長路線にあるように思えます。

次にアナリストの評価ですが、同社の判断は見事に割れています。5段階評価で一番上から一番下まで一様に判断がばらつき、投資家の評価を困らせる状態にあります。一方の一株当たりの利益でみるとずっと赤字ながらも17年10−12月期をボトムに18年は着実に回復する予想となっています。株価を見ると確かに2割ほど下げているのですが、W底を形成して底打ちしているようにも見えます。仮に会社側の発表が正しいとすれば株価も回復する可能性を秘めています。特に空売りが増えているため、株価が意に反して上昇すれば反対売買で清算しなくてはならず、株価をさらに押し上げることになります。

私がそれ以外にテスラは生き残るだろうとみているのは電気自動車の将来性を踏まえたうえでその市場でブランドネームを確立しつつある同社は長期的には圧倒的に有利である、と考えています。

2025年には世界全体で1億1000万台の車の販売されると予想され、うち、EVが1000万台程度とみられています。つまり、市場の1割近くです。伸びる市場の中での多少の苦しみは誰にでもあるものです。日産リーフだって生みの苦しみそのものでした。三菱アイミーブなんて18年に製造中止です。テスラもその中で揉まれているということでしょう。

日本で電気自動車への反応が鈍いのは自動車業界の特殊性と従事者の数でしょうか?またトヨタなど世界に内燃機関の車の製造工場を多数持つ企業は世代の激変が起きた時、対応に苦慮することになるのは歴史が語っています。だから豊田社長は焦っているのです。

テスラをよく語りたくないというのは日本のポジショントークも無きにしも非ず、という感じはします。日本でテスラモデルSを運転するのはボディがデカすぎて至難の業でありますが、北米ではもともとフルサイズの車が愛され続けた歴史があります。それは高速道路での運転が主体でデカい方が安定性と快適性が増すからであります。私もかつてバンクーバーとシアトルを業務で毎週通っていた時はクライスラーのフルサイズの車でした。それまでの日産アルティマ(当時は小さかった)とは大人と子供ぐらいの違いがありました。

テスラの社長、イーロンマスクをどうみるか、ですが、個人的にはスティーブジョブズ的な才能をもつカリスマ経営者であるとみています。私のこの意見に異論百出でしょうし、そして正しいか間違っているかは10年待たねばわからないかもしれませんが自動車の三極(日本、ドイツ、アメリカ)を考えた場合、テスラはアメリカの電気自動車の受け皿の筆頭候補になるのではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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