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やらせ問題幕引きへ

 高橋はるみ知事は、第三者検証委員会(委員長小寺正史弁護士)の報告を全面的に受け入れると表明しました。

 しかし、第三者検証委員会の結論自体は、担当課長が「個人」としてやらせを行ったという認定ですから、組織としての北海道の関与は「否定」されています。決してグレーではない認定です。その意味では高橋知事としては、極めて受け入れやすいものとなっています。

 高橋知事は、自らを監督責任として1ヶ月の減給処分、当のやらせを行った課長に対しては、「厳重注意」だそうです。

 北海道の関与が一切ないにも関わらず、当の課長は「厳重注意」、知事が減給1ヶ月であれば、やっぱり北海道の関与が疑われるわけです。

 「厳重注意」は懲戒処分ではありません。経済的な不利益も課せられることもありません。本来は、査定、人事には影響するものですが、それ自体、自由裁量のものですから、今回の村井課長が、そのような仕打ちを受けることはないでしょう。

 一昔前であれば、裏金で懲戒処分に伴う経済的不利益を補填することもあったかもしれませんが、現在ではそのようなことは不可能ですから(後からそれが露見したら、それこそ命取りですから。もっとも、一昔前であれば、このような事態が生じようとも頑として事実を認めず、補填の必要もなかったでしょうが。)、仮に懲戒処分ということになれば、当の村井課長の口からどのようなことが飛び出すかわからくなりますから、懲戒処分をするわけにもいきません。

 このようにみてくると、第三者検証委員会の結論を利用し、幕引きのための形ばかりの処分を行ったという構図となります。

 何故、村井課長が「個人」として、このようなやらせを行ったのか、その点についての踏み込みがない以上、北海道及びその第三者検証委員会の行ってきた一連の言動は、全く説得力を持ちません

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