2011年12月6日:イラクの元サダム・フセイン政権の高官タリク・アジズ Tariq Aziz(Tāriq Azīz)元外相(元副首相、1936年生、75歳)は、来年2012年の米軍撤退以降、処刑されることとなった。イ ラクのサアド・ユシフ・アル=ムッタリビ首相補佐官がタス通信に対して6日明らかにした。アジズ元外相は1999年の反対派殺害事件に関与したため、 2010年10月に死刑判決を受けていた。彼は、米軍進駐の際の2003年春に自主的に出頭していた。
2010年10月25日にはアムネスティ・インターナショナルはイラク当局に対し、バグダッドの裁判所で死刑判決を受けたタリク・アジズ元外相と2人の元政府高官を処刑しないように求めていた。彼は、1992年に起きたサダム・フセイン政権による42人の商人の処刑に関与した容疑で、2009年にイラク高等法廷SICTにより懲役15年の刑を言い渡されていた。イラクはフセイン政権崩壊後、すでに数百人を処刑している。彼は現在脳梗塞をわずらい、早期処刑を望んでいると言われている。