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エンディング・ノートにはまず、遺産相続の話をきちんと書くべき。中流でこつこつ貯めてきた家庭ほど、実は後に揉めることが多い - 「賢人論。」第48回富家孝氏(中編)

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若者は、人の死に立ち会う機会を持ちづらくなった

みんなの介護 平均寿命が伸び、老後が長くなった今、“老病死”に対するリテラシーはますます重要になってきそうです。

富家 3世代が同居することが普通だったかつては、死はもう少し身近なものでしたね。ずっと家の奥の間に寝ていたお祖母さんがある朝に亡くなっていて、往診に来た近所のお医者さんと一緒に看取る、という光景に多くの人が立ち会っていたでしょう。それで、死について考える機会が自然に与えられていたんです。

最近では、医療費節約の関係で在宅介護中心にシフトしてきましたから、これからは自宅で看取ることがある程度多くなっていくかもしれませが、まだまだ大概の方が病院で亡くなっています。祖父母と同居することの少ない今の若い人たちは、人の生死に立ち会う経験をほとんどできなくなってしまいましたよね。

みんなの介護 かつての家庭は、生死について自然に学ぶことのできる場だったのですね。

富家 死についての教育がきちんとしていないから、自分や家族の最期に際したときどうすればいいのかわからなくなるのでしょうね。その結果、延々と延命治療を続けるしかなくなってしまう。医学生はもちろん、小中学校など一般の教育の場でも、死についての教育をもっときちんとやっていなかければいけないですよ。

よく言われることですが、人間は「死亡率100%」。これをきちんと受け容れることは難しいようです。延命さえし続ければ永遠に生きられる気がしてしまうものなんですよね。でも当然、そんなことはあり得ないわけですから。

死は、この世にある数少ない確実なこと。貧乏に生まれても後に大成功するかもしれないし、反対に、今大金持ちの人だって将来どうなるかはわからない。世の中、何が起こるかなんて予想がつかないものですが、死だけは誰にも平等に訪れる。だからこそ、きちんと考える機会をもたなくてはいけないんですよ。

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