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  • Willy

プレゼンテーション能力は語学力とは無関係

今学期、私は学科内でTA(teaching assistant)の評価等をする係に加えられており、今日は数学科の外国人TAのための英語のテストの試験官をやってきた
おいおい、英語のできない人間に英語の試験官やらせるなんてイヤミかよ、と思いながらも、割り当てる方はそんなことは気にしていないのだろう。

外国人の院生(のうち英語のスコアが一定点に達していない人)は、まず最初の学期に英語の授業を取らなければならず、そのコースにパスしないとTAをやることができない。
こうした決まりはほとんどの大学にあるが、その基準の厳しさは大学によってまちまちだ。
学費の高い私立などは当然その基準が厳しいし、うちの大学のように優等生でない学生が多い大学もある程度厳しくせざるを得ない。
また、西海岸の大学は学生による評価が厳しい傾向にあるため、要求される英語力も高いように思う。
ただ全般的な傾向としては、近年は要求水準が高くなりつつある。

今日はそのコースの最終試験の試験官をやってきた。
受験者が質問を含めて10~15分間の模擬授業を行い、それを様々な分野の教員3人がそれぞれ評価する。
それぞれの教員が、-- Language Use (文法、流暢さ、語彙、理解力)、-- Pronunciation(アクセントと発音)、-- Nonverbal Communicaton (アイコンタクトや生徒とのインタラクション)、-- Communication of Contents (講義内容)
の4項目を1.0, 1.5, ..., 5.0 の9段階で評価
し、全ての評価を平均して合否を決める。
3.625点が合格最低点だ。

合格しないとTAポジションを当てにして入学する留学生や所属学科にとっては一大事なので、大抵は合格する。
しかし今日は3人のうち1人が不合格になってしまった。
私も落第点を付けた。

その学生は、他の学生に比べ英語ができなかったのかというとそういうわけではない。
実は、合格したうちの1人の方が英語は苦手で、簡単な文章が聞き取れなかったり、発音が間違っていたりした。
板書は丁寧だったが、冠詞の使い方が違うところもあった。

しかし、大事なことは、発表が苦手であれば事前によく練習をし、発音が得意でなければゆっくりはっきりと話し、分からない事があればきちんと聞き返し、綺麗な板書と単純化した受け答えで分かりやすく説明する事だ。
英語が苦手なら、英語力を別のところで極力カバーするという姿勢が一番大事である、と私は思っている。

そういうことができていないと、試験官の賛同も得られない。
実際、アメリカ人の試験官の1人は、一番英語が苦手だがきちんと準備してきたTAに最も高いスコアを付けていた。

極論すれば、質疑応答を除いて、プレゼンテーションは英語力とは無関係だ。
英語が話せなくても、事前に全て準備することができる。

英語が出来ないせいでプレゼンテーションが上手くいない、と思ってしまいがちだし、実際、私もそう感じることがあるがそれ以外の改善策がたくさんあることを理解しておくことがとても大事だ。

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