これまで企業不祥事で上場廃止となって企業と、上場が維持された企業との違いについて、ロイターは以下のように解説しています。
過去に重大性が高いと判断された例としては、ライブドアや西武鉄道、カネボウなどがあり、これらは上場廃止になった。しかし、IHIの場合は法令違反とはならず、行政処分として課徴金が課せられ、一時東証の監理銘柄に指定されたものの上場は維持された。
過去の上場廃止銘柄について、東証社長が記者会見などで行った発言で共通するのが、「事の重大性、性質や期間、組織ぐるみで行っていたか否か、事態の表面化に至るまでの対処の適正性など、証券市場に及ぼした影響を総合的に検討し判断する」(鶴島琢夫社長・当時)という内容がある。
一方で、今回のオリンパス の第三者委員会調査報告は、「企業ぐるみの不祥事が行われたわけではなかった」と結論付けています。
これについて、ある専門家は、上場廃止にならないための「願望が込められているのではないか」とも指摘しているとか。
言われてみれば、なるほどという気がします。
詳しくは以下の記事をご参照下さい。
[ロイター]〔特集:オリンパス損失隠し〕上場維持問題、「重大性」の東証判断が焦点に