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再びの北朝鮮のミサイル発射実験

 11月29日の未明、北朝鮮のミサイル実験が再び行われ、我が国の排他的経済水域に着弾しました。ロフテッド軌道での実験も三回目で、過去最高の高度に到達したとの分析があります。

 迎撃しづらくなるロフテッド軌道でのミサイル発射ですが、最も大事な点は、過去の実験と比べて、どの程度大気圏への再突入技術が進歩しているのかという点に尽きます。北朝鮮の弾道ミサイル技術が、再突入時の熱等に耐え、弾頭が正常に作動するという技術水準に早期に到達する可能性が高いのであれば、北朝鮮をめぐる事態は新たなステージに変わりつつあると言わざるを得ません。

 一言でいえば、対応が遅くなればなるほど、その分だけ日本をはじめとする周辺諸国のリスクが確実に高くなるということです。特に金正恩という予見可能性が著しく低い指導者が、レベルの高い運搬手段を伴った大量破壊兵器を大量に保有している状況は安全保障上極めて深刻です。

 軍事的オプションを選択することなく北朝鮮の非核化が実現するのであれば、それに越したことはありませんが、今の状況を考えれば、その可能性は極めて小さいと言わざるを得ません。

 解決をズルズルと先に延ばすことが、日本の安全にとってプラスなのかどうなのか、そろそろ希望的な観測を排したシミュレーションをきちんとしておく必要があります。

 北朝鮮に係る影響を最小限に抑えたい、それは日本はもちろんのこと、韓国や中国、アメリカ等関係国すべての共通の願いです。しかし、時間の経過に伴って北朝鮮との交渉が結実しなかった場合のリスクがどんどん大きくなっているという現実も直視せねばなりません。

 そして、これまでの出来事を時系列でみてみれば、外交的な手段によって事態が解決に向かう可能性は日に日に低下していると言わざるを得ません。

 今回のような状況下にあっては、事態が動くときは一気に動きます。我が国としても、起こりうる様々な可能性に備えた対応を進めておく必要があります。

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