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「国際ロボット展」は日本のモノづくり再生の“現場”

「国際ロボット展」が29日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕されました。日本のモノづくり現場を再び強くするためのヒントがあるのではないかというので、出かけてきました。

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日産自動車の無資格者による完成車検査の背景には、現場従業員の不足があると指摘されています。過大な業務負担のなかで、現場の従業員は強いプレッシャーを受け、一線を越えたと見られています。

「一つのミスも見逃すな」「納期の遅れは許されない」――。高すぎる目標が、現場の疲弊を招いたんですね。

人口減社会を迎え、生産労働人口の減少がとまりません。現場の人手不足が解消されないなかで、高い目標が掲げられれば、現場は疲弊するばかりですよね。

どうすればいいか。人工知能(AI)やロボットを活用して、限界に達している現場の負担を軽くすることが求められます。

「国際ロボット展」では、作業者の隣で働く「協働ロボット」や熟練の技を自動化するロボット、人工知能が経路を判断して自律走行し、荷物を運ぶ「AI搬送ロボット」など、人の生産性を助けるロボットが多数展示されています。

以下、紹介してみましょう。

例えば、オムロンは、部品供給から出荷まで一連の工程にロボットを使った例をアピールしていました。多品種変量生産にも対応できるそうです。

ファナックは、人とロボットが一緒になって仕事をする「協働ロボット」を展示しています。人と機械、機械と機械、工場と工場のネットワーク化は、これからの生産現場のあるべき姿ですね。

食品工場で活躍しそうなのが、川崎重工業のロボットです。コンビニで販売されるおにぎりを一度に5個つかみ、次々とコンテナにつめていきます。そのスピーディーさと正確さには目を見張りましたよね。

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また、人手不足が深刻な農業では、収穫期のアルバイトの確保が容易ではないといわれますが、そんなときに役に立ちそうなのが、川崎重工業の「duAro」です。麦わら帽子をかぶった作業員がトマトを並べると、「duAro」が袋を広げ、トマトを詰めて、口をふさいでくれます。

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トマトといえば、パナソニックはトマト収穫ロボットを展示していました。センサーで収穫物を検知し、夜間でも作業ができるんですね。

ブースを見て回りながら感じたのは、人のように作業できるロボットが増えているということです。また、人間の動作を覚え、熟練工のような組み立て作業を難なくこなすロボットも目立ちましたね。

労働人口の減少が見込まれるのは、日本だけではありません。会場には、中国から団体で訪れている見学者も多く見られました。人手不足や人件費の高騰により、中国でも製造現場におけるロボットへの期待が高まっているんですね。

ロボットはこれから、どんどん賢くなり、自律的に動けるようになります。細かい作業もできるようになります。

日本はもはや、現場の頑張りで生産性を上げるのは限界です。ロボットの力を借りることが、日本の現場を再び強くするためのカギといえるのではないでしょうか。そのことをあらためて感じました。

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